「改訂新版」ふるさと納税って何だ? その9
⑥ 税金の使われた方を考えるきかっけに
最後に、総務省のふるさと納税のサイトに非常に良いことが書いてありました。
「納税者が寄付先を選択する制度であり、選択するからこそ、
その使われ方を考えるきっかけとなる制度である・・・」
そうなのですね。
税金の使われ方など今まで考えたこともなかった方も多いはずです。
特に住民税などは、自動的に納められていたのですから
考えようもなかったのです。
例えば、広島県神石高原町(じんせきこうげんちょう)では
「犬の殺処分ゼロを実現することを目的とした寄付」
を募っています。 こちら
今まで何も考えず住民税を納めてきた人が、
改めて税金の使われ方を思い直す契機になるかもしれませんね。
税に対する意識が高まることは、それはそれでよいことだと
税理士として思います。
「何がお得か?」と考えることはふるさと納税入門者には
まず大事なことでしょうけど、
「この自治体に何を期待するか?」
と考えて選んでみてはいかがでしょうか。
一方で、ふるさと納税によって自治体自身も
国民にアピールする必要性があることから、自治体間の競争がさらに進んでいく
とも言われています。
これは、まさに地域活性化への有効な手段なっていくのではないでしょうか。
平戸市のようにこの制度のおかげで、通常の税収を上回る多額の税金を
集めているところも出てきているのですからね。
「お役所的発想」を改め、地方独自で経営努力することこそ、
まさに「地方創生」です。
総務省が言っている通り、
「ふるさと納税で日本を元気にすることにつながる」
と本当に思うのです。
さあ、皆さんも日本を元気にするために、「ふるさと納税」をやってみませんか。
(日経経理ウーマン7月号より)
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