しんがり 山一證券最後の12人 その2
山一の野澤社長の「社員は悪くありませんから」の発言。
本当に忘れられませんね。
大げさに言えば、全国のサラリーマンを震撼させた大事件です。
「上場企業が突然潰れるなんて・・・」皆そう思ったでしょう。
「Goodbye, Japan Inc.」(さよなら、日本株式会社)
と全世界に発信されたらしいです。
「日本の終身雇用と年功序列時代が終わったことを告げる涙」
だったと・・・。
かつて野村證券に勤務した私は、今だから言う話ですが、
就活中に実は大和証券と日興証券、そして三洋証券にも内定をもらいました。
どういう訳か、この山一證券はご縁がなかったようです。
声がかかっていたら勤めていたかもしれません・・・。
三洋証券はゼミの先生(なんと証券論専攻)が顧問をしていた関係で
コネで早々に決まっていました。
でも三洋証券も今はなくなってしまった会社です。
大学生の頃は何も分からなかったですが、あの頃は「就職=就社」を
意味していました。当然一生働くつもりで会社を選んだはずなのですね。
野澤社長も、社員を何とか面倒を見ようと必死になってあの発言を・・・。
実に感動的でしたね。
あの発言から4か月後の
1998年(平成10年)3月31日に山一證券は自主廃業しました。
連日のように報道されていましたね。これも忘れられません。
どうしてかというと
1998年(平成10年)3月1日は私の独立開業の日でしたから。
当時連日のように山一の社員のことが報道され、
「私がもし山一證券の社員だったら、
間違いなくテレビで特集が組まれただろうと・・・」
当時本当に思いましたし、正直山一社員がうらやましく思えましたから・・・。
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