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2015年5月12日 (火)

しんがり 山一證券最後の12人 その1

Shingari_2


GW休み中2度も読み、また3回目を読み直している本をご紹介します。

「サラリーマンって何だろう。」
「会社って何だろう。」

読みながら自然と思ってしまう本です。感動しました。


Nozawa


1997年(平成9年)11月22日。

「社員は悪くありませんから。」

あの社長の名言を残して破たんした山一証券。
なぜ破綻したか、その理由を事実に基づいて書かれたノンフイクション。

書いた方は清武英利氏。
この名前を聞いてピンとくる方は、間違いなくジャアンツファンです。
元読売巨人軍の球団代表ですね。
あの「ナベツネ」とケンカして解任された方です。

読売グループのドンに立ち向かうくらいの熱血漢。
そのジャーナリスト魂をむき出しにして真実を追求します。

「それで山一は破たんしたのか・・・」

私のような元証券マンとしては、すべてにおいて理解できる背景です。
当時の証券会社の実態をよく知るものに取っては
その丹念な取材力に驚きます。

清武氏は結局、
「大蔵省によって山一はつぶされたんだ・・・
スケープゴードにされたんだ・・・」

そう言いたかったのでしょう。
そう言うこと自体マスコミとして、今までタブーとされていたことですから。

清武自身が読売最高権力者に立ち向かったと同様の勇気で、
その大蔵省だけでなく、山一の当時の権力者に対して
責任追及していきます・・・。
その犠牲になったのは何も知らない社員。


その清武氏のジャーナリスト魂に感動しました・・・。

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