弁護士ドットコム その2
元榮弁護士は確かに若いのですね。
1999年に弁護士合格して2001年登録開業。
私と比較して恐縮ですが、実は私が税理士試験に37歳で合格したのが
1997年12月。2か月後の1998年に即登録開業ですから、
私と年は確かに15歳も違うのですが、
この弁護士と税理士と資格は異なるものの、
それほど登録年数は変わらず、専門家として同じ時代を生きてきました・・・。
1999年という時代背景は分かりますか?
まさに「ITバブル到来」の時代。
この本の題名の「ドットコム」を聞いて懐かしくなりませんか。
Windowsの爆発的な普及とともに、
「これからはネットの時代だ!」
「21世紀はすべてのビジネスがネットに変わるのだ!」
そう迷信めいたものができあがってしまって、
ネット関連の社名に必ず「○○ドットコム」が大流行。
そのせいでドットコムと名のついた会社はベンチャーキャピタル(VC)が
どんな会社でも出資して、上場公開ブームになったのでしたね。
この頃VCのあるお手伝いをしていてよく覚えています。
でもその後のITバブルの崩壊・・・。
そんな時代背景の中で、この元榮弁護士は時代を先読みして
弁護士紹介でドットコムビジネスを立ち上げます・・・。
ところが最初はものの見事に失敗。
それはどうしてでしょうか?
何となく聞いていたお話ですが、この本を読んでよく分かりました。
これは勉強になりましたし、考えさせられました。
簡単に言えば
「弁護士法という法律で、弁護士紹介ビジネスは禁止されているのですね。」
でも弁護士さんなのですから、そんな法律くらい当然知っているハズですよね。
それに敢然と立ち向かっていきます・・・。
このあたり私も同じ時代を生きていた「士業」の一人として
非常に感銘を受けました・・・。
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