マクドナルド失敗の本質 その5
この本を読んで分かったことがもう一つ。
この「人減らしFC化戦略」は原田氏の思い付きではなく、
米国本社からの圧力であったこと。
先日日本マクドナルドの株主総会があったから、いろいろ報道されましたね。
今やマックの大株主は海外のファンドなのですね。
つまり「株価をいかに引き上げるか。」が
原田氏のような「雇われ経営者」の至上命令。
2007年に米国本社はFC化戦略のを担当する副社長を
送り込みます。これがディブ・ホフマン氏。
その背景として、米国本社でもともと低かった直営比率(26%)を
さらに下げようとしたのですね。
理由は、直営店の売却により収益性を高め、
株式を所有するヘッジファンドが株価を高く吊り上げ、
売り抜けようとしていたから・・・。
さらにホフマン氏は強烈に日本マクドナルドにプレッシャーをかけます。
それは「売上高至上主義から利益重視への転換」
こういうことが前述した「原田マジック」へつながってきたのでしょうか。
従業員をつぎつぎにFCへ転籍させ、
藤田時代からやってきた古参のFCまで切っていきます・・・。
FCオーナーの悲鳴が聞こえますか。
以前はマックの店頭にあった「スマイル 0円」というメニューを
覚えていますか。
あれもいつの間にかなくなってしまいましたね。
FCオーナー自身が青色吐息で
「スマイル」すらなくなってしまったのですから・・・。
マックがなぜ美味しくなくなったか? ズバリ書きます。
「カネの味がするようになってきたから・・・」
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