マクドナルド失敗の本質 その4
原田氏がとった「人減らしFC化戦略」の結果どうなったか?
さすが学者らしく数字で分析しています。
2007年から2010年のわずか3年の間に
従業員は4,997人から3,419人と、1,500人も減少しています。
そのほとんどが、店長やクルーなどの店舗要員。
多くの本部社員がFCに転籍しています。
2013年には従業員はさらに減って2,764人に・・・。
これだけ減ってしまって安全管理はしっかりできているのだろうか?
そう思いませんか・・・。
結果的に販管費も2007年の473億円から2010年には267億円へと
わずか3年で激減。このあたりが原田経営「数字のマジック」
これなら経営指標がよくなるわけですね。
でもさらに驚くべきことが書いてありました。
これこそ「原田マジック」
直営店をFCオーナーになる従業員に「高額で」売りつけていたのですね。
2008年の店舗売却益は43億3500万円も上がっています。
社員に「のれん分け」といいながら、高値で売りつけるのはどうなのでしょうか。
不採算の直営店を従業員に売りつけて数字をよくしていたのではないでしょうか。
実際にFCのオーナーとなった元社員も大変だったようです。
本国米国ではマックのFCで億万長者も多かったそうですが、
日本ではそれほど儲からないのですね。
やはり高額なのれん代(ロイヤリティー)のせいでしょうか。
その数年間で不採算のFC店舗が大量に誕生していきます。
でも原田経営の非常なところは通常10年のFC契約を
成績の悪い店舗だと再契約しないのですね。
さらに2010年に原田社長は大英断します。
直営店278店、FC店208店の一斉閉鎖です。
これでは元従業員はたまったものではないですね。
マックでなぜ賞味期限切れや異物混入問題が起こったのか、
どんな背景であったのか、
これもだんだん分かっってきましたか・・・。
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