マクドナルド失敗の本質 その3
創業者藤田氏がなぜ直営店に拘ったのか?
ここがポイントですね。
藤田氏自身がFCオーナーへの厳しいハードルを設けていたのですね。
当時3つの条件がありました。
① 10年以上のキャリアがあり、勤務成績が良好であること。
② マクドナルド・ビジネスをよく理解し、心身ともに良好であること。
③ 配偶者とともに自ら率先して店舗運営にあたること。
実は②と③は前回ご紹介したモスフードにもある条件なのですね。こちら
勉強したとおり、「夫婦二人でお店を力を合わせてやってください。」
という「家族的な」意味合いが強かったのですね。
実はあのセブンイレブンのFCにもこの条件があるそうです。
対照的に原田体制になってFC戦略を急速に強化していきます。
読んで分かったのですが、藤田体制の年功序列型の日本的経営では
人件費負担が耐えられないとも思ったのでしょうね。
言い方厳しいかもしれませんが、「人減らし」でFC化です。
2006年に全国で400人いたFCのオーナーのうち95%が
藤田体制を支えた元社員だったそうです・・・。
その原田氏の戦略が正しかったかどうか・・・。
結果的にマクドナルド本体の経営指標はよくなったのでしょう。
でも藤田氏がFCについて常々言っていたこと。
「販売の現場(店舗)のオペレーションを他人任せにし、
自分は収益管理するだけをするような人間では、
おいしさをお客様に伝えられない」
どうしてマクドナルドが以前と比べて美味しくなくなったか
だんだん分かってきましたか・・・。
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