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2014年11月 6日 (木)

全員で稼ぐ組織 森田直行著 その8

まだお分かりにならない方のために、
安価な「弥生会計」を使って
「俺のイタリアン流」で説明してもみましょうか。
こんな風にアメーバ経営を語る税理士は私だけでしょう・・・。


題して「俺のアメーバ弥生会計学」・・・!?


例えば、「俺のイタリアン銀座店」、「俺のフレンチ新橋店」、
「俺の焼き鳥有楽町店」を同時に3店舗開店した企業経営者が
いたとします。(もちろん、実在の俺の社とは違います・・・)

各店舗を競わせ生産性を高めることを狙った経営者は、
経営をガラス張りにして、この「アメーバ経営」を導入します。

アメーバ経営を説明するには、飲食店の場合が都合がよいのです。
製造業と違って、会計的には簡単ですから。

まず最初に、導入していただきたいのは、「部門会計」です。
これは通常の「弥生会計」(スタンダード版)より上位版の
「プロフェッショナル版」でないと入力できません。(でも5万円程です)

具体的には、各店舗別々に入力できるのですね。
「銀座店」、「新橋店」、「有楽町店」と売上、経費を分けて入力できます。
あと大事な点として、各店舗「共通」の経費項目は分けて入力する必要も
出てきます。

まず「売上」は・・・これ毎日レジに入ってくるおカネです。
最初から各店舗分かれていますから、簡単ですね。
次に「経費は」・・・。これも各店舗家賃や水道光熱費などは分けやすいですね。
肝心なのは、「仕入」でしょう。各店舗独自に仕入れていればよいのですが
各店舗共同仕入している場合は、店舗ごとに振る作業が出てきますね。

経費の中で、肝心なことは、ご説明しましたが、人件費は入れないのでしたね。
人件費は「共通」として「本社勘定」として処理するしかありません。

こうするとどうでしょう。
各店舗の人件費を除く、収支がはっきりわかります。
これを全従業員に開示して、各店舗競わせるのですね。

それとさらに大事なことは、各店舗の残業時間を含めた総作業時間も
報告させ、各店舗の「時間当たりの生産性」を出すのでしたね。
各店舗は広さも違いますし、従業員の数も違いますから、
その方がより公平ですね。


そうなると、
「銀座店は時間当たり5000円、新橋店は4200円、有楽町店は1000円」

時間当たりの生産性が、こうなるのです。
そうすると有楽町店のスタッフは焦りますね。

「我々は自分の給料も稼げていない・・・」

そうスタッフが思った瞬間に
これこそが「全員で稼ぐ組織」に変貌するのです・・・。

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