全員で稼ぐ組織 森田直行著 その1
「俺の」の坂本社長の稲盛経営学のあとは
やはり、「アメーバ経営」です。
稲盛教のビギナー信者?でもある私としても
どうしても触れなければならない本ですから。
著者は森田直行氏。1942年生まれ。
1967年に京セラに入社後、アメーバ経営の仕組みを
自ら手掛けてこられた方です。
もちろん、アメーバ経営を作り上げたのは、稲盛氏で
あるのでしょうけど、それのシステムの確立と推進を
これまでずっと中心にやられてきた方です。
このアメーバ経営による経営立て直しのお話は
JALの再生で有名ですね。
ずいぶん前に取り上げましたが、こちら
JAL再生に稲盛氏とこの森田氏たった二人で
乗り込んで、このアメーバ経営で見事改革をしたのでしたね。
京セラのアメーバ経営は、彼曰く「門外不出」とされていました。
でも1989年あたりから、他社向けにコンサルティングを
始めました。
その陣頭指揮を執るのがこの方、森田氏なのです。
「アメーバ経営の伝道師」
とまで言われます。
JALを立て直したあと、
2012年に中国にコンサルティング会社を立ち上げ、
アメーバ経営を教えているそうです。
1942年生まれというから、もう70歳を超えられています。
すごいですね。
でも、80歳を超えている稲盛氏から比べれば
まだまだお若いのでしょう!?
でも中国でなぜアメーバ経営が必要か
これは驚きました。
彼の見解ですが
「この10年ほどで急速な経済成長を遂げた中国では、
米国流の利益第一主義、とりわけ成果主義で経営を推し進め、
短期的には成功を収めました。
しかし、その反動で組織が疲弊して人材流出が起きたり、
売上が鈍化してきたりと、何らかの限界を感じてきている・・・」
それでその答えをこのアメーバ経営に求めているのだそうです。
「なるほど!」
と思いませんか。
もちろん、日本でも参考になるお話ですし、
何よりもタイトルがいいと経営者なら絶対思いませんか・・・。
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