まっすぐにバカ正直にやり続ける。 その6
「ホワイトナイト」
なんて、ずいぶん懐かしい言葉が出てきましたね。
その2年ほど前に、
当時飛ぶ鳥落とす勢いだった「ホリエモン」(堀江貴文)が
勢い余ってフジテレビを買収しようとしたとき、
その困っているフジテレビを助けようとして、
出てきたのがこの「ホワイトナイト」。
覚えていますか?
それが、野村証券出身のソフトバンクの北尾吉孝氏。
「ホワイトナイト」は訳すると「白馬の騎士」ですね。
賠償されそうになって困っている人を助ける
「正義の人」みたいですね。
確かにユニゾンは、ゼンショーから株式を買い取り、
経営のかじ取りを変えます。
その年の12月に専務を送り込みます。
名前は加藤智治氏。
東大院卒、ドイチェ証券、マッキンゼーを経てユニゾンに入った方。
しかも東大時代にアメリカンフットボールの日本代表にもなった
「文武両道」のスーパーマン。
この豊崎社長とタッグを組んで、スシローを改革していきます。
その結果、冒頭申し上げた通り、
3期連続業界売上高ナンバーワン達成します。
その直後、なんとユニゾンは株式をイギリス系の別のファンドに
10億ドル(786億円)で売ってしまいます。
一説によると、この5年の投資で
500億円超の莫大な利益を得たそうですね。
これこそまさにマネーゲーム。
ユニゾンは見事に「売り抜けて」しまったのですね。
その加藤専務も2014年2月に退社したそうです・・・。
さて、これからスシローはどこへ向かうのでしょうか。
オーナーがファンドである以上、絶対に10億ドル以上の価値をつけるべく、
間違いなく再上場の道を目指すはずです。
でも現在は、円安による輸入食材の高騰で、
どこの回転寿司も苦境に立たされています。
これは多分相当苦難の道なのでしょう・・・。
では、最後に書きます。
「会社は誰のものか」という、私のライフワークのテーマがあります。
もちろん企業である以上利潤追求は大事でしょう。
でも創業者清水氏の
「美味しいものを腹一杯」
こそがスシローの基本理念です。
でもこんなことは、ファンドの経営者に言っても
多分仕方がないですか・・・。
(がんばれ スシローシリーズ おしまい)
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