まっすぐにバカ正直にやり続ける。 その5
さてスシローのクライマックスに移りましょう。
これはこの本を読むまで、まったく知りませんでした。
驚くべきことですが、
「外食産業そのものがマネーゲームの対象となった」
のです。
現代の外食産業の実態を表しているのでしょうか。
「おいしいものを腹一杯・・・」
と表向きはいいながら、実は経営者は全くほかのことを
考えていたということです。
創業者清水氏が引退した1年後の2007年(平成19年)3月末に
事態が急変します。
創業者清水氏の弟が持っていたスシローの株式を
外食大手のゼンショーに売却したのです。
これによりゼンショーが筆頭株主となりました。
ゼンショーとはご存知でしょうか。
牛丼の「すき家」をやっていますし、何より回転寿司業界最大手の
「かっぱ寿司」を展開するカッパ・クリエイトの株式も
持っていたのです。
でも、業界最大手と第2位だったスシローとの
大連合なんて、ものすごいことを考えたものですね。
確かに当時は「100円寿司のかっぱ寿司」として
業界トップを独走していました。
ただ「かっぱ寿司」とは、どうしても企業風土が全く異なると
判断して、その大連合構想に対して経営陣が全面的に対抗します。
証券会社と相談して、「ユニゾン・キャピタル」という
企業再生のトッププロを紹介されたのですね。
「ユニゾン・キャピタル」もご存知でしょうか?
東ハトとかカネボウなどの企業再生を
これまで手掛けてきたのですね。
これをM&Aの用語でいうと、
「ホワイトナイト」
まさに「白馬の騎士」となって、
買収されそうになって困っている「スシロー」を助けようとしたのです・・・。
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