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2014年8月14日 (木)

鎌倉シャツ魂のものづくり その5

原価率が驚異の59%!
仕入れ代金はオールキャッシュ。

「これでは資金繰りが大変だろうな・・・。」
もう会計の専門家としてすぐ突っ込みたくなるところですね。

でも、この会社には重要な「金庫番」が存在していました。
長女の貞末奈々子常務(40歳)です。
女子大卒業後、3年ほど信用金庫に勤めたのち、
25歳で鎌倉シャツに入社。
以来ずっと経理財務を担当してきました。
父親がアイデアマン。母親はそれを形にしていく役目。
しかも両親は経理は得意でないというのですから、
奈々子常務の役目は重要ですね。
しかし本当に典型的な同族企業ですね。

でもここは強調したいところですが、
「経理の経験は皆無、会計事務所のスタッフに、
一つ一つ教えを請い、経理財務の実務を身に着けていく・・・」

そうなのですね。
この鎌倉シャツ成長の理由に会計事務所の枠割があったのですね。


それとぜひご紹介したいこの鎌倉シャツの秘密。
この表を見てください。

Kamakura_tenpo


鎌倉シャツ各店舗の売上高とその売り場面積が出ていました。
各店舗はそれほど大きなところはありません。
それでも年商数億の店舗がほとんどです。すごいですね。

特に「丸の内丸ビル店」がよく話題に出ますが、
52㎡、わずか15坪ほどの売り場で驚異の年商3億9200万円!
月にしたら月商3200万。
日に100万円の売上ですね。
4900円のワンプライスですから常に毎日200着以上の売上。

一度お店に行ってみてください。
その接客に驚きますね。
これも会長のポリシーらしいですね。

あと陳列棚にも感心します。
「サイズ別陳列」が徹底されて実に買いやすいのです。
壁面に各サイズごとにタテ陳列されています。
たとえば「サイズ首回り37センチ、袖丈81センチ」の人なら
その「37-81」タテ列だけをみて、そこから自分の気に入った柄を選べばいい・・・。


こんなこと、どうして今まで誰も気が付かなかったのか
不思議に思いますね。

これこそ「革命的陳列」・・・。

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