鎌倉シャツ魂のものづくり その4
ユニクロが中国で生産しているのは有名なお話ですが、
GAPでもH&Mも安売りをしているアパレルは
ほとんどが中国製ですね。
でもこの鎌倉シャツは日本製。
海外生産をせずに、4900円というワンプライスを
どうやってやっているのか気になるところですね。
社名の「メーカーズシャツ鎌倉」とあるように
まさに「メーカー」であるところがポイントですね。
商社など通さず、すべて工場と直取引。
中間マージンを省き低価格を実現させているようです。
このあたりお非常に参考になりませんか。
しかも、縫製工場に対しても、手形の支払いは一切せず、
月末締めの翌月末にすべてキャッシュで支払いをしているそうです。
これは当たり前のことのように思うかもしれませんが、
アパレル業界の方が聞くと驚くべきことのようです。
「仕入れる際に常に値切り、支払いは手形、
買取りと言いながら、売り残せば返品」
そんな悪しき習慣が今でもはびこっているからです。
多分、貞末会長が何度も倒産を見てきた経験からも
そうとう強烈な「嫌な思い」もされたのでしょう。
このビジネスポリシーで会社創立以来、
全国の縫製工場と信頼関係を築きます。
安定的に発注し、しかも代金を先払い、
工場に必要な設備資金まで融通することもあるそうです。
現在国内の縫製工場は12。
まさにメイド・イン・ジャパンのSPA.
この本で知ったのですが、
鎌倉シャツの原価率。
いくらだと思いますか?
一般的なアパレルメーカーの原価率は20%以下に対して
何と59%!!
つまり、4900円の売価に対して原価は、
2891円なのですね。
これは驚くべき数字。
これこそ鎌倉シャツの強さの秘密!!
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