林原家 同族経営への警鐘 その7
林原家についてはいいたいことたくさんあるのですが、
破綻された一家のことを、あまり詮索しても申し訳ないので
そろそろまとめましょう。
林原家は日本有数の億万長者とされた一族です。
税の専門家として、相続がうまくいかなかったように
感じます。
そういう意味で多くの同族経営の方々に参考になるお話なのです。
林原家に限らず、創業社長が一代で会社を大きくしたお話は
どこでもありますね。
その創業者が亡くなり、会社の株をどうのように相続するかは
結構重要なことなのです。
元社長は、
「法定相続分に従って、母が半分、残りを子供たちに
平等に分け合うと、経営権を巡って争いが起きる」
そう思って大半を自分で相続しました。
どうもこれが発端のようだったのですね。
このボタンのかけ違いから、どうも兄弟間で
うまくコミュニケーションが取れなくなったようです。
弟が、経理担当役員となると、自分の個人資産管理会社に
会社の資金をどんどん移していったようです。
もうこなってきたら、破たんの道ですよね。
しかも前述したように、粉飾決算の繰り返し借金も膨らませて。
会社がいよいよ危ないといったときに、
会社の膨大な資産を切り売りすればよかったのですが、
それもできなかった・・・。
しかも一方で「相続対策として」創業者の奥様を
借金まみれにしていた・・。
実際に相続が発生した際に放棄せざるを得ないくらいに・・・。
何だかよく分からない「相続対策」ですよね。
もう元社長の「恨み節」ばかりです。
その母親が亡くなった時に、兄が弟に言った言葉。
「おまえが母さんを借金まみれにしたことだけは
許すわけにはいかない。
母さんの葬式もお前は来ない方がいいだろう。
いいか、今後一切、お前と仕事することもない。会うこともない。」
・・・なんだかさみしい結末ですね。
同族企業の方に参考になりましたか。
(経営破たんの真相シリーズ おしまい)
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