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2014年7月17日 (木)

林原家 同族経営への警鐘  その6

どうもこの粉飾の手口が巧妙で実に専門的です。
しかもグループ間各社にわたって行われていた。
しかも30年近く・・・・。

社内で粉飾をやっていたとしても、
申し訳ないですが、顧問税理士は知っていたと思うのですね。
(このあたり無責任な表現は避けるべきだと
思いますが、数百億円もの粉飾の事実を
知らなかったではすまされないと思うのですね)

少なくとも林原の資金繰りはかなりひっ迫していたと
思うのです。
表面上は、毎期利益が出ている会社なのに、
1300億円もの借入が必要であったこと自体が
おかしくなかったでしょうか。

顧問税理士は日々カネの流れを分かっているはずです。
利益が出ている会社なら、資金は必要としないのですね。
税金払ってもカネが残るはずですから。
ということは、実態は赤字だったからこそ、資金が必要だったのですね・・・。


でも決算書の改ざん自体をどうも納得できないのですね。
融資の実際をご存知でしょうか。
通常は
「決算書とともに法人税の申告書」
を要求されるのですね。

法人税の申告書というのは、見たことない方多いでしょうけど、
損益計算書の最終の数字、つまり税引き後利益から
計算するのですね。

ですので、法人税の申告書(しかも税務署の受理印を押したもの)
と損益計算書はつながるのですね。

会社側で勝手に数字を操作しないように、つまり粉飾しないように
その確認書類として申告書も要求されるのですね。

そんなことは銀行の新入社員でも知っていることなのですね。

それが林原は30年近くも、税務申告用の決算書と銀行提出用の
決算書が何種類も作られていた・・・・。

やはり、顧問税理士だけのせいにはできないですね。
申し訳ないですが、銀行も知っていたのではないかと
思わざるをえないのですね・・・。

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