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2014年7月15日 (火)

林原家 同族経営への警鐘  その4

本書76ページから79ページまで
調査報告書の「生の数字」が記載されています。


よほど転載しようかと思ったのですが、
こんな巨額の粉飾は、業界の関係者としてちょっと憚れます・・・。

1989年から20年間分掲載されていました。

最初の年の1989年
売上高は107億9600万円、利益440万円 純資産額6億7600万円

実はこれは金融機関向けの数字です。
調査報告書によれば、実際の1989年は
損益額 ▲14億7200万円 純資産▲62億9300万円

もうこれを見ただけで驚きですね。
金融機関向けの数字とはあまりにもかけ離れています。


ただ1989年という時代背景も説明しなければなりませんね。
まさに「バブルの絶頂期」です。
「土地神話」が全盛だったころです。

あのころは、土地さえ持っていれば、銀行は「決算書なんか見ずに」
貸してくれました。

「本当かよ!」

そう突っ込まれるでしょうけど、
私はその当時「抵当証券融資」で100億単位の融資案件を
やっていましたからね。
まさに時代の生き証人です・・・。


土地担保でいくらでも融資が実行されていた時代です。
林原という広大な駅前の土地を所有する「土地長者」の会社には
いくらでも融資がおりたと思うのです。

多分金融機関は決算書なんか見なかったのでしょう。
でもずいぶんひどいお話ですが・・・。

その後の20年の数字が出ていますが、
金融機関向けの数字は黒字でも、実態はほとんどが赤字。
純資産に関しては、金融機関向けの純資産が245億円もあるのに対して
実際の純資産は359億円

つまり、差し引き600億円もの粉飾!

まさに「日本近代史に残る粉飾」・・・。

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