林原家 同族経営への警鐘 その2
林原がなぜ倒産したのか?
これをこの本では、会社更生法の適用申請から
まとめられた「調査報告書」が一部載っています。
元社長としては、納得できない面もあるようですが、
数字に関しては詳細に分析されているようです。
正直驚きます・・・。
しかし典型的な同族企業といえるのではないでしょうか。
ぜひ知っていていただきたいところもありますので、
あえて図表を拝借しようと思います。
これを見てください。
同族企業にありがちな相関図ですね。
銀行から1300億円もの融資を受け、
グループ全体で800億円もの売り上げがあった
林原グループの実態ですね。
真ん中の林原がもちろんグループの中心会社。
林原商事がグループの製品を一手に担う販売会社のようですね。
下の生化研とは「林原生物化学研究所」で、
グループの研究開発部門で、特許ライセンス事業もやっていました。
林原の左、太陽興産はグループの不動産管理会社だったようです。
以上4社が中核企業。
その4社以外にも資産管理会社を作って、
一族の方々が多額の役員報酬など取っていたのですね。
林原健社長は10年間で15億円もの役員報酬を取っていたのですね。
でも本人いわく
「年間1億円に値する仕事をしていたという自負がある」
そうかもしれませんね。
それは仕方がないとして
親族の監査役の方々が億単位で報酬を取っていたのは
事実であったようです。
それよりも
「このグループ企業において、貸付金、仮払金など
多額の資金が流出していた・・・」
これに驚きますね。
東京に茶室を1億5000万円かけて購入した際にも
子供にマンションを購入した時も貸付金・・・。
同族経営の典型だと一税理士としては納得します・・・。
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