振り切る勇気 メガネを変えるJ!NSの挑戦 その5
当時JINSは5250円と8400円のツープライス。
激安メガネチェーンということで攻勢をかけたJINSですが
その後「もっと高い」18900円の戦略にやられてしまったのですね。
JINSは当時「安い」と思って注文しても、結局「追加料金」が
発生していたからなのですね。
2008年でついに赤字転落へ。
さらにはリーマンショックで追い打ち。
しかし田中社長は、上がったり下がったりを繰り返す
実に「ジェットコースター経営」なのですね。
ついに株価は50円を切ってしまいます。
このころは会社の身売り、つまりM&Aによる売却の話が
かなりあったそうです。
このままJINSは消滅していてもおかしくはなかったのでしょう。
どうして、こんなに「ジェットコースター」なのか。
この本で一番おもしろく、かつ、ためになる箇所です。
この時期に、ユニクロの柳井社長に会うのですね。
当時ユニクロはあのフリースで大復活をした会社です。
そこで柳井社長が開口一番
「御社の事業価値はなんですか?」
「御社のミッションはなんですか?」
その質問に田中社長は答えられなかったというのですね。
でも大証ヘラクレスという市場に上場した
上場企業の社長さんですよね。
それにまともに答えられなくては情けないですよね・・・。
(すません。これは本音です。)
でも、すばらしい忠告を柳井社長は言ってくれました。
「JINSはこういう店だと明確にし、その中で最高の店を
つくらなければいけない」
「安くても質が悪ければ見向きもされない。圧倒的に品質を
よくしなければダメだ」
「小売業は、売上よりも利益。利益が上がらければ意味がない」
「もっとマーケティングをしなさい。宣伝ばかりするのではなく、
マーケットの意見を聞くべき」
「ワン&オンリーをつくりなさい」
「本当に強いものを磨いていかなければ生き残れない」
そして最後に
「志のない会社は、継続的に成長できない」
SPAの大先輩に直々の薫陶を受け、田中社長は大変身したのです・・・・。
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