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2014年6月 5日 (木)

「申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。」その2

この本の著者はカレン・フェラン氏。
米国の30年もキャリアのあるベテラン経営コンサルタントです。
そのベテランが経営コンサルタントを強烈に批判しています。
「暴露本」といってもいいでしょうか。

矛先は特に、マッキンゼーやボストンなど
大手コンサルティングファーム。
米国ではMBAを取得したばかりの若手の精鋭が
こぞって大量採用される人気企業ですね。

その新人コンサルタントは
「見かけ倒しの方法論や、人をけむに巻く専門用語、
鼻持ちならない豊満さで武装する・・・。
そういう連中が数々の経営神話をでっちあげ、
世間に広めた責任は大きい。」
とバッサリ。

「へ~そ~なの?」

と思いませんか。
私も経営者本に取り上げようと、ここ数年いろいろなコンサルタントと
称する方の本を無理して読んできました。
正直よく分からないものも多いですね。
まさに「人をけむに巻く専門用語」を押し付けられて・・・。

「マイケル・ポーターの『競争の戦略』では・・・」

「GEのCEOジャック・ウエルチは・・・」

これは1980年代、90年代のお話なのですね。
でも過去の経営神話を押し付けられてもあまり参考にならない。

「今手本とすべき企業を探すならグーグルかアップルだろう・・・」

そういわれても・・・。
経営者本を取り上げて思うのですが、
大企業の成功話を熱心に紹介しても、中小企業の経営者は
ピンとこないのですね。
はっきり言えばまったく参考にならない。

大学のゼミで「ビジネスモデル論」を学んだ新人コンサルタント達が
過去の成功体験を、中小企業に押し付けても何の参考にもならないのですね。

理由は簡単ですね。
ビジネスは理論通りになかなかいかないから・・・。

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