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2014年4月28日 (月)

山奥の小さなタクシー会社が届ける幸せのサービス その7

中央タクシーが飛躍した参考になるお話。
普通の経営者の方にとっては大変耳の痛いお話かもしれませんが・・・。

宇都宮社長は、創業11年目に、長野市の市街地に
なんと1億円もかけて本社ビルを作っていました。
体育館があり、個室のシャワー室を設け、
さらには居心地のよい社長室も・・・。

タクシー会社は法令により、タクシーの1台あたり
7平方メートルも駐車場用地を確保しなければならないのですね。
そのための賃借料がそれまで年間2200万円もかかっていました。
このときは社長もまだまだ40歳そこそこ。
ちょっと成功すると社長さんに陥りがちな「見栄」だったと
本人も正直に書いてありました・・・・。

長野オリンピックの直後に、3期連続の赤字になったことが
あったそうです。
多分中央タクシー設立以来の最大のピンチの時ですね。

メインバンクからはリストラの指示さえあったそうです。
さて、宇都宮社長はどうしたのでしょうか?

この宇都宮社長のすごい所です。
なんと本社ビルを叩き売ったのですね。
長野駅から車で30分もかかる保科温泉のそばの山奥に
引越ししてしまいます。
プレハブの本社に建て替えです。
年間2200万円もかかっていた賃借料もなんと100万円に。

一番恐れていた社員の離脱もわずか1人だったそうです。
不思議なものですね。
1億円もかけて立派な福利厚生の整った本社ビルを作っても
社員の入れ替わりが多かったのに、山奥のプレハブに移っても
誰も辞めようとしない。

ピンチの時も社員の一人の首を切らなかった
社長の社員を大切に思う気持ちが伝わったのでしょうね。

しかも現在の中央タクシーは「離職率ゼロ」
社員が中央タクシーに勤めていることに
誇りをもっているのです。

そんなタクシー会社だからこそ、「日本一のサービス」が
出来ているのだと本当に思うのです・・・。

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