福島屋 毎日通いたくなるスーパーの秘密 その4
「こんなに安くしているのに、どうして買ってくれないのだろう。」
「毎晩こんなに一生懸命、陳列し直しているんだから
売れて当然なのに・・・。」
業績不振になった福島社長は毎晩思ったそうです。
実はこれでは
「これを私は売りたい。私がいいと思うから買ってよ。」
というエゴ丸出しの売り方なのですね。
分かりますか?ここ非常に大事なのですが
業績不振な理由を「すべて自分以外の人やもののせい」
にしがちですよね。
ここなのですね。
経営不振に陥った経営者の陥りやすい、まさに「負のスパイラル」
業績不振だろうがなんだろうが、毎日買いに来る人がいらっしゃるのですね。
さらに経営者として気が付かなければならないことですが、
業績不振だろうが仕入れさせてくれる協力業者もいる訳です。
ようやく福島社長はここに気が付いたのです。
「ありがたいなあ」と思った瞬間、
「これまでうまくいかなかったのは、全部自分のせいなんだ。」
そう気が付いたのですね。
まさに「お客様を見ないで」商売していたのです。
これは結構「真理」だと思います。
他のスーパー経営者の書物にも同じよなことが書いてありましたし、
もっと言えば、商売全体に渡る「普遍的真理」なのでしょう。
さらに従業員教育に失敗していたことも気が付きます。
立川店の店長に、永年苦楽を共にしてきていた
古参の従業員をせっかく抜擢したものの、あれこれ口出し過ぎて
やる気をなくさせていたのです・・・。
経営ビジョン、経営方針もあいまいなまま見切り発車したのでは、
やはりうまくいくはずなかったのでしょう。
だからこそ、新店舗でありながら、暗い雰囲気で
お客さんも寄り付かなかったのです・・・。
福島社長は、
「己の利益に走ると経営はすぐに破たんする。」
「まずは本気でお客様のこと、従業員のことを考えること。」
これを悟ったことで変わります。
ここから福島屋の快進撃が始まります・・・。
« 行田市鉄剣マラソン | トップページ | 福島屋 毎日通いたくなるスーパーの秘密 その5 »
コメント