山奥の小さなタクシー会社が届ける幸せのサービス その3
中央タクシーが「日本一のタクシー会社」になるまでの
20年の軌跡、これは本当に経営に参考になると思うのです。
荒くれ者の巣窟だった「弱小タクシー会社」を
どうやって変身させたかと思いますか?
実はタクシーの運転手は、どこでも人員不足です。
よってどこでも経験者は優遇されます。
でも、そういう経験者に向かって
「サービスをよくしよう!」
と言ってもダメだと宇都宮社長は気が付いたのですね。
それで「未経験者のみ採用」に踏み切ったのです。
これは当時のタクシー業界としては画期的なことです。
まさに「常識を破る非常識」
宇都宮社長は未経験者の方に、社長の理想とするサービスを
『1万回の反復連打』で、徹底させていったのです。
基本サービスはたったの3つ。
最初にご紹介したMKタクシーとは少し違います。
①客の乗降のときにドアを開ける「ドアサービス」
②客が乗った時に「私は乗務員の○○です」と名乗る自己紹介
③雨の日に乗り降りの際に濡れないようにする「傘サービス」
これだけなのですが、驚きませんか?
たったこの3つをやってくれるタクシー会社は
私は今まで半世紀も(!?)タクシーに乗ってきましたが
一度もお目にかかったことがありません。
多分他のタクシー会社の経験者であったら、
「バカバカしくて」できないのかもしれません。
ただ感心したのは、この3つが「マニュアル」という訳では
ないのですね。
マニュアル化されたものが存在しないのです。
最初に例示した感動するお話を、すべてマニュアルから
生まれたものではないのです。
「寒そうな子供が乗ってきたら、靴下を買ってあげよう」
なんてマニュアルある訳ないですからね。
中央タクシー最大のマニュアルは理念です。
「お客様主義」
「お客様が先 利益は後」
お分りになりますか・・・?
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