山奥の小さなタクシー会社が届ける幸せのサービス その2
タクシーの運転手の方の悪口を書くつもりはないのですが、
今まで乗ったタクシーでそんな感動何て想像もつきませんね。
東京では無愛想な運転手がほとんどなので慣れてしまったというか・・・。
「タクシーはサービス業」という言葉すら新鮮に映ります・・・。
でも今から40年ほども前のタクシー業界は
まさに「荒くれ者の集団」だったようです。
サービスのさの字もまったくないような・・・。
それでも28歳の宇都宮社長は、理想のタクシー会社を目指します。
このあたり読んでいて非常に面白い所。
会社起業したばかりの方には参考になるお話です。
宇都宮社長はさてどうしたのでしょうか?
ここで京都の「MKタクシー」をご存知でしょうか。
これもよくマスコミに登場するタクシー会社です。
今から40年間でもMKタクシーでは
こんなパネルが車内で貼ってあったのです。
『お客様へお願いします。
MKタクシーの四つの挨拶を一つでもしなかった乗務員には
運賃を払わないでください。
1 ご乗車ありがとうございます。
2 自己紹介
3 どちらへ参りましょうか
4 お忘れ物はございませんか』
これを知った宇都宮社長は、
MKタクシーの青木オーナーに「押し掛け弟子入り」
してしまいます。すごいですね。この行動力。若さの特権ですね。
そのときわずか10台の弱小タクシー会社。
「MKタクシーを目指す」
という社長の号令で一時的に盛り上がったものの、
結局2、3年で自己紹介しすらしなくなっていった・・・。
そうなのですね。
タクシーの運転手というのは、
タクシーの中は誰も監視されないのですね。
自由気ままにやれるのが、タクシー運転手の特権でもあるのですね。
社長は悩みます。
ここで社長の経営哲学。
「人は十回言っても百回言ってもダメ。
千回言われてもやっと『そうだな』くらいに感じる。
行動に起こすのは1万回。」
1万回繰り返し、お客様第一主義を従業員に徹底させていきます・・・。
これが中央タクシーの
『1万回の反復連打』
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