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2014年3月10日 (月)

「逆境経営」旭酒造桜井社長 その8

日本酒にかける桜井社長の熱い思い・・・
「獺祭」まだまだ止まりません・・・。

「フランスのワイン輸出量が2011年で7740億円にあるのに
対して、日本酒はわずか90億円でしかありません。」

「日本酒という名前も変えなければいけない。
ワインをフランス酒と言っていたらこれまで拡大したか・・・」

この本で初めて知りましたね。
そんな観点から日本酒を考えたこともなかったものですから・・・。


日本の文化そのものである日本酒を世界に通用させるには
やはり「飲み方」から輸出しないといけないのでしょう。

「熱燗徳利をお猪口で・・・」

などという日本独自の「伝統芸」を欧米人に押し付けるのは
やはり無理なのでしょう。
「熱燗」はまだしも、では「冷や酒」ならよいのでしょうか。
ここで桜井社長が、非常に忌み嫌う飲み方。

Dassai_sosogi_2


コレですね。
居酒屋で「お酒!冷でね!!」なんて頼むと
必ずこの「升に小さいコップしかもわざとこぼして注ぐ」。
手がべとべとしますし、必ずこぼれて不衛生ですね。
これはやはりインターナショナルな飲み方ではないのでしょう。

Dassai_glass_2


「獺祭」が勧めている飲み方はコレ。

やはり、グラスでワインのように飲んでほしいようです。


でも、やはり飲み方そのものを提案したいようなのですね。

「伝統的な」日本酒の飲み方は、いわゆる晩酌ですね。
オヤジが家族が先に食べ始めているのに、
一人だけつまみで熱燗を飲んでいる・・・。

この「文化」を押し付けるようでは
世界進出なんて到底無理なのですね。
ワインのように家族で食事をしながら
「食中酒」として楽しんで飲む。

そういうことを提案している日本酒メーカーも
確かに今までいなかったのですね。
考えたこともなかったというと、失礼でしょうか・・・。

世界に向けて「新しい食文化」を発信していると同時に
日本の今まで日本酒を飲まなかった人にも、発信しているのですね。
だからこそ今、獺祭は売れに売れて品切れなのです・・・。


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