「逆境経営」旭酒造桜井社長 その8
日本酒にかける桜井社長の熱い思い・・・
「獺祭」まだまだ止まりません・・・。
「フランスのワイン輸出量が2011年で7740億円にあるのに
対して、日本酒はわずか90億円でしかありません。」
「日本酒という名前も変えなければいけない。
ワインをフランス酒と言っていたらこれまで拡大したか・・・」
この本で初めて知りましたね。
そんな観点から日本酒を考えたこともなかったものですから・・・。
日本の文化そのものである日本酒を世界に通用させるには
やはり「飲み方」から輸出しないといけないのでしょう。
「熱燗徳利をお猪口で・・・」
などという日本独自の「伝統芸」を欧米人に押し付けるのは
やはり無理なのでしょう。
「熱燗」はまだしも、では「冷や酒」ならよいのでしょうか。
ここで桜井社長が、非常に忌み嫌う飲み方。
コレですね。
居酒屋で「お酒!冷でね!!」なんて頼むと
必ずこの「升に小さいコップしかもわざとこぼして注ぐ」。
手がべとべとしますし、必ずこぼれて不衛生ですね。
これはやはりインターナショナルな飲み方ではないのでしょう。
「獺祭」が勧めている飲み方はコレ。
やはり、グラスでワインのように飲んでほしいようです。
でも、やはり飲み方そのものを提案したいようなのですね。
「伝統的な」日本酒の飲み方は、いわゆる晩酌ですね。
オヤジが家族が先に食べ始めているのに、
一人だけつまみで熱燗を飲んでいる・・・。
この「文化」を押し付けるようでは
世界進出なんて到底無理なのですね。
ワインのように家族で食事をしながら
「食中酒」として楽しんで飲む。
そういうことを提案している日本酒メーカーも
確かに今までいなかったのですね。
考えたこともなかったというと、失礼でしょうか・・・。
世界に向けて「新しい食文化」を発信していると同時に
日本の今まで日本酒を飲まなかった人にも、発信しているのですね。
だからこそ今、獺祭は売れに売れて品切れなのです・・・。
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