「逆境経営」旭酒造桜井社長 その5
一般的な酒蔵が行っている50%~60%の精米を
あえて極限まで行っているのですね。
23%ということは玄米の77%も削り取ってしまうのですから。
しかもそのために、一日24時間を都合7日間、
168時間も精米時間をかけているのです。
原材料コストや人件費など考えたら、
とても採算合わないお話なのかもしれませんね。
「常識を破る非常識」が、この桜井社長にはあります。
伝統的な杜氏制度を廃止して自ら、リスクを取ってチャレンジした
結果なのでしょう。
それで出来上がったのが
「獺祭大吟醸 磨き 二割三分」
一升(1.8L)で10,000円 720mlで5,000円 します。
「高い!」と思うでしょうか?
でもこの酒なかなか手に入りません。
「23%まで精米しなくても・・・」という方には
「獺祭大吟醸 磨き 三割九分」
一升(1.8L)で4,700円 720mlで2,350円
「まだ高い!」と思う方には
「獺祭 純米大吟醸45」、「獺祭 純米大吟醸50」
があります。
これだと一升で、3,990円と2,992円
それでも安くはなさそうです。
でも実はどれも品切れでHPで注文しても
なんと「2か月待ち」なんだそうです・・・。
「純米大吟醸なら絶対美味しいのか?」という左党のツッコミも
そろそろでてくるのでしょう。
「純米大吟醸何てどれも甘ったるくて・・・」
「口当たりが良すぎてダラダラ飲んでしまのが・・・」
「やはり酒はガツンとこなければ・・・」
という意見も確かにありますね。
私もどちらかというと「ガツン系」?ですから・・・。
桜井社長の日本酒造りに賭ける意気込みは違うのですね。
獺祭の酒造りは
「口に含んだとき、ガツンとくる当りよりも、最初はスッと
入って、そのあとで魅せる全体感と余韻を大事にしている」
そうです。
2か月待ちでも、やはり買いたくなりましたね・・・。
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