「逆境経営」旭酒造桜井社長 その4
ではここで「獺祭がなぜ美味しいのか」を
税理士として「ウンチク」を熱く語ってみましょう。
この忙しい確定申告時期に、国税庁になり代わり
日本酒のウンチクを語る税理士は私くらいでしょうか!?
下の表をご覧ください。この本に出ている表です。
この基準は実は「国税庁が決めている」のですね。
まず2つに大別されます。
「純米酒」と「本醸造酒」という「特定名称酒」ですね。
全体の3割にあたります。
それ以外が「普通酒」。消費全体の7割にあたり、大半がコレです。
真ん中の「本醸造酒」のシャアは近年、低下しているのですね。
サトウキビなどから醸造し蒸溜されたアルコールを、
白米の重さの10%以内で添加して、精米歩合が70%以下のものを
「本醸造酒」と呼ばれます。
そのかわりシェアを伸ばしているのが、左側の「純米酒」
名前の通り、「米と麹と水だけ」で作ります。
本醸造酒と違ってアルコールを添加しないのです。
そこだけでも、何となく「美味しそう」だと思いませんか。
ここで、お酒の造り方として、
「低温で1カ月余りもの長期間にわたって発酵させる
『吟醸造り』をしていれば」
精米歩合は50%のものを「大吟醸」
精米歩合が60%のものを「吟醸」と呼ばれるのですね。
酒屋でよく売られている「吟醸酒」とはまさにコレ。
ここでこの「獺祭」がどこに属されるかというと
左下の「純米大吟醸酒」のワクに入ります。
もう本当にこれを聞いただけで美味しそうですね。
でも、ここで説明しなければならない言葉は「精米歩合」
これも国税庁が決めている言葉です。
「精米歩合とは、精米後の白米の、元の玄米に対する重量の割合」
です。
お米って、元の玄米を精米して通常食べますよね。
一般家庭の白米は通常玄米を90%精米したもの。
つまり精米歩合90%です。
(酒持田本店のHPより)
この写真を見てください。これで分かりますよね。
右の玄米から、精米するにしたがって丸くなってきます。
写真では35%のものですが、もう真ん丸ですね。
では獺祭はどこまで精米するかというとなんと「23%」!!
もう獺祭を飲みたくなってきましたか・・・。
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