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2014年2月26日 (水)

「逆境経営」旭酒造桜井社長 その1

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「獺祭」(だっさい)というお酒をご存知でしょうか?
「獺」(カワウソ)の「祭り」(まつり)と書いて(だっさい)と読みます。
山口県の旭酒造が作っているお酒です。

2013年(平成25年)の出荷量は1万1400石。
一升瓶で換算すると140万本!
売上高39億円(前年比56%増)
純米大吟醸では日本で一番売れているお酒なのですね。
売上高もここ10年でなんと10倍!と急成長しています。
最近、「カンブリア宮殿」などビジネス番組にも何度か
取り上げられていますので、ご存知の方も多いかもしれません。

飲ん兵衛の方なら、「あの獺祭ね!」となるでしょうけど・・。

このお酒は2002年(平成14年)頃から、
「発砲にごり酒」を出して有名になりました。
私も興味本位でいただきましたが、

『シャンパンのような面白い酒』

そんなイメージでしたね。
2008年(平成20年)頃からは、シャンパンボトルに入れて
本格的に販売されていますから、これも飲んだ方も多いのでしょう。

もちろん「発泡酒」だけではありません。
この獺祭は、酒米のなかでも最高級の酒造好適米「山田錦」のみから
造っているのですね。
この「山田錦」も日本酒愛好家の方なら絶対にご存知の酒米です。
日本で山田錦の生産量は約31~32万表なのですが、
実はこの旭酒造が4万俵も買っているそうです。

「日本で一番の純米大吟醸」の意味がこれでお分かりでしょう。
「美味しい」と思う方が多いからこそ、これだけ売れているのです。


実は、この獺祭は2014年3月に
パリの凱旋門の近くの一等地にお店を出すことが決まっているのです。
レストランのプロデュースは日本料理店「青柳」で有名な小山裕久氏、
店舗設計はこれも有名な隅研吾氏が担当し、世界進出に挑みます。


こう書いていくと、連戦連勝の経営者のようですが、
実は全く違ったのですね。まさに「逆境経営」
「連戦連敗」の中からつかみ取った栄光です。

獺祭でも飲みながら読んでいただくと、
なぜか勇気が湧く本です・・・。

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