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2013年12月17日 (火)

「奈良の小さな会社が表参道ヒルズに店を出すまでの道のり」その4


「前例のない伝統工芸をベースにしたSPA事業」

これを聞いて、またうれしくなりましたね。
これこそ
「ビジネス書は読んだだけでは何も変わらない。ビジネス書を
読んできかっけを見つけて、それを実行して初めて何かが変わる。」

「なるほど!」


これは感心しました。もうお分かりですね。
ここでSPA事業とは製造小売業を指すのでしたね。
彼の言う、SPA事業とは何を指しているか?
この本が書かれた5年前に快進撃していたあの「ユニクロ」
のことなのですね。
ユニクロ本を多数取り上げましたが、中川社長のいうとおり、
ただ読んでいただけはダメなのですね。

それをすぐ実行したところがすごいのです。
しかも「前例のない伝統工芸をベースにした」というところが
大事なポイントですね。

「ユニクロのようにすぐ世界進出はできない。でも、
伝統工芸という分野ならSPA事業に参入できる。」

そう判断したのですね。


中川政七商店はそれまで小売を積極的にやってこなかったのですね。
小売部門があっても本腰を入れてなかったのです。
それは販売する店長がアルバイトであったことからも分かります。

中川社長はそれを正社員としました。
小売を本格的に行うために、「伊勢丹に教えを乞うた」とも言っています。


今の時代に何が小売りに求められているかを学んだのだそうです。

その答えが何だか分かりますか?
それを知るだけでもこの本を読む価値があります。
キーワードは二つ。
「商品の背景」と「価値観の時代」

これこそが求められているのです。
伊勢丹でどうして商品が売れ続けるか。
これこそが理由です。

だからこそSPA事業こそ、中小企業の生き残る道なのです。
このコンセプトを理解するのはメーカーだからですね。
つまり、

「商品の背景に一番詳しいのはメーカー自身であるからだ。」

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