「奈良の小さな会社が表参道ヒルズに店を出すまでの道のり」その2
中川社長が入社したときは、まだ28歳。
社会経験わずか2年の若者です。
老舗の伝統工芸の会社に飛び込んだものの、
そのものづくりに対して知識も経験もありません。
家業でありながら、会社の仕事内容そのものさえ
全く知らなかったようです。
それが、どうやってこの老舗企業を立て直したが興味ありますね。
それこそ、特に若い経営者の方にとって、
ここは学ぶべきことだと思います。
ここで、中川政七商店の仕事内容をもう少し解説しておきましょう。
第一事業部 茶道具全般の企画製造卸
第二事業部 麻生地を使った生活雑貨の企画、製造、卸小売り
という2部門制なのですね。
もととは高級麻織物の問屋でスタートした会社だったのですが、
第一事業部の「茶道関係」もやっていますね。
実は、この部門は父親である先代が立ち上げた事業で、
当時は会社の売上の大半を占めていたのです。
麻関係の事業は先細りと判断したから
新規事業に事業展開していったのだと思います。
ところが、この中川社長は、逆にこの本来の第二事業部に眼を付けます。
その後たった6年ほどで、この事業をこの会社の柱に育て上げたのですね。
どうやって育て上げたのでしょうか?
彼はビジネススクールで学んだわけでもないのですね。
経営の素人が、これだけ成功したのは
「既存の概念や業界の常識にとらわれることなく、
自分の頭で考えてきたから」
そう言い切っています。そして、大変いいことも書いています。
「ビジネス書を通じていろいろな人から学んできたからだ」と。
「ビジネス書は読んだだけでは何も変わらない。ビジネス書を
読んできかっけを見つけて、それを実行して初めて何かが変わる。」
「何よりも大切なのは、アクションを起こすことだ。」
ここだけ読んで、経営者本の愛好家?として、もうれしくなりましたね。
そんな思いも込めて、今までいろいろご紹介してきたのですから。
まさに、今年言い古された言葉ですね。
「いつ読んで、いつやるか?」
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