「ニーサ」ってなにさ? その4
「ニーサはギャンブルと同じです・・・」
またやってしまいましたね。
ついまた例のごとく「筆を滑らせて」しましました。
お叱りを受けることを覚悟で敢えて書きます・・・。
もっというと、「丁半博打」に例えると分かりやすいですね。
サイコロ振ってやる「丁か半か」というヤツです。
確率は2分の1。勝つか負けるかです。
ニーサも、ある意味「勝つか負けるか」なのですね。
お分りになりますか。
値上がりしたら「勝ち」。値下がりしたら「負け」
どういうことでしょうか。
こういうことを説明する税理士も少ないでしょうから
解説してみましょう。
ニーサは値上がりした場合の利益は確かに「非課税」でした。
でも値下がりした場合はどうなるのでしょうか?
例えば100万円で投資した株式が50万円になってしまった。
売却すれば50万円の損です。
通常なら譲渡損失は三年間の繰越ができましたね。
また、もし仮に「特定口座」で運用していて、他の銘柄で売却益がでたら、
この売却損と売却益は相殺できるのでしたね。
これを「損益通算」といいます。
でも、この「損失の繰越」も「損益通算」もニーサには認められません。
「ニーサ口座」では売却損は「ないもの」とされるのですね。
あと、もっとも悲劇なお話です。これは各証券会社のパンフレットに
小さく書いてあることです。
その50万円に下がった株式が5年経ってしまった場合はどうなるか
ということです。
図のように5年の期間満了で、通常一般の口座に移し替えられてしまいます。
分かりにくいことはその際の価格は50万円という「時価」で
移し替えられてしまうのですね。
仮に6年後に80万円で売れたとしても差額の30万円に対して
なんと20%の6万円税金が発生してしまうのです。
そもそも100万円で買った株式ですよね。
それを80万円で売って「損をしていても」税金が取られるのですね。
「何だ何もしなければ良かった・・・」
ということなのですね。
証券会社でもらってきたパンフレットをあえてアップしましたが
そこまでのことを理解してる人がどれくらいいるのでしょうか。
ですから、分かりやすくあえて解説したまでです。
ただ図でいえば「上の例」はまずないのですね。
値上がりしたら、その期間中に普通売却してしまいますからね。
ニーサは証券投資を「5年の期限付きで博打をしたものと同じ」と
申したまでです。
5年間で「値上がりしたら勝ち」、
「値下がりしたら負け」なのですね。
ただ「絶対勝てる」ギャンブルはこの世にありません・・・。
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