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2013年11月20日 (水)

「税務署は見ている」 飯田真弓著 その1

Zeimuyso

たまには税理士らしい「税金ネタ」。
著者は飯田真弓氏。職業は税理士です。つまり、同業者なのですね。

ただこの方の経歴が面白い。
1982年京都の高校を卒業したあと、税務署に就職。
初級国家公務員女子1期生なのですね。

つまり、ちょうどあの頃制定された「機会均等法」を受けた、
初の女子採用。
本当なら、そのまま勤務していれば、

「女性初の税務署長 第一号」

になっていただろうというお方なのですね。
しかし、26年間税務署で特に「国税調査官」を勤め上げ、
数年前に退職され、税理士となられたようです。

どうして、税務署長にならなかったか、または、「なれなかったか」は
この本に詳述されています。

税理士の本というより、「税務署の内情バラシ」の本なのですね。
そういう意味で、「経営者に役立つ本」?なのでしょうか・・・。


現在、国家公務員の「秘密保護法」が騒がれていますね。
税務署内のデータが特定機密にあたるかどうかは、
「政治ネタ」なので、あえて触れませんが、
個人的にはものすごい「機密事項」なのでしょう。

こうやって税務署を退職された方が、

「実は税務署ってこういうところだったのだよ・・・」

と書くことさえ、現在は厳しくなってきているのでしょう。
税務署OBで税金ネタの作家では、大村大次郎氏が有名ですが、
あの方とはまったく違う書き方です。

なかなか文章うまくて、あさり読めてしまいます。
内容も、「DJポリス」や「半沢直樹」など、時事ネタ?
までふんだんに盛り込められていますから。

「税務署ってこういうところなの・・・」

「税務署の人ってこんなこと考えながら、毎日すごしているのか・・・」

我々業界人でさえ、妙に新鮮に覚えます。

でも、飯田税理士みたいな方がぜひ税務署長になってほしかったと
個人的には思います・・・。

少しだけご紹介していきましょう。

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