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2013年10月 7日 (月)

破綻―「バイオ企業・林原の真実」林原靖著 その9

「林原は銀行と悪徳弁護士らに乗っ取られたのか?」

果たしてそうなのか、まだまだ独自研究は続きます。
面白い本を見つけました。

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林原健社長が10年前に書かれた本です。
ちょうどその頃、日経の「私の履歴書」にも取り上げられたので、
それに加筆して出されたものでしょう。

林原健氏の半生そのものが書かれており、
その彼の人となりが実によく分かります。

結論から言うと、やはり経営者としての「器の問題」、
社長の責任はやはり大きかったのだと思います。

よく読むと、弟の林原靖氏の書いた「破綻」には、
この履歴書の内容を批判している箇所が多々あります・・・。


ところで林原健社長は、

「昼前に出社して、2時3時に退社する」

有名な社長さんだったらしいですね。
本人もそれを認めていますし、20年以上そのスタイルだったそうです。

「会社でも常務会にも顔を出さず、一般業務は弟の靖専務に任せ
口を出すことをほとんどない。」

19歳で社長に就任してその後20年くらいは苦労されたようなので、
それ以降、あまり経営者らしいことをやっていなかったようです。さらに、

「仕事は好きでない。経営が楽しいということもない。」

そんな社長だったのですね。
果たして、これで「経営者」と言えたのでしょうか?
でも靖専務に完全に任せたとは言えないのですね。
完全なミスジャッジが記載されていました。

「社内には借金を返し、金利負担を軽減、財務状況を改善した方がよいとの
意見もあった。しかし、それでは将来の利益は生まない・・・。
利益がでなくても、50年くらい研究を続けられる蓄積はある・・・」

10年前の発言なのですね。
靖専務は「破綻」でこれを厳しく糾弾しています。
専務の進言通り、借金を返済して財務体質の改善を
実行していれば・・・。

経営者としての「楽観」ですね。
先代から引き継いだ巨額資産がバブル崩壊後も
まだまだ膨れ上がっていつままだとずっと「勘違い」していたのです。


「楽観しすぎた」林原健社長は、毎日、2時3時に仕事を終え、
仕事を放り出してメセナ(慈善事業)に精を出し続けていたのです・・・。


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