「競争力」三木谷浩史・良一著 その4
日本の企業に競争力をつけさせるにはどうしたらよいか?
よく出てくる言葉ですが「イノベーションを起こすこと」と
三木谷社長は言っています。
イノベーションこそが経済成長の源泉であると、
著名な経済学者もいっているからなのですね。
ただ三木谷社長は、こうも「過激に」言っています。
「ダメな企業は潰れた方が世の中のためです。」
「たとえば日本航空は潰れた方がよかった。」と。
先日あれだけ力説したJALの復活劇は、三木谷社長としては
我慢ならなかったようです・・・。
稲盛経営を彼は認めないのでしょうか・・・こちら
このあたり、「リクルート用に書かれた」経営者本とは
一線を画すところです。
彼の本音がハッキリ垣間見えます。
もっと手厳しい意見もでていました。
そのイノベーションを実現するには、オペレーション力を
高めることが必要だと力説しています。
昔は日本ではたとえばトヨタ自動車の生産性は高いことで
知られていたのですね。
でもそのオペレーション力が落ちてきていると。
その理由は「雇用の流動化」が進んでいないからだと。
それは「終身雇用制」が弊害になっていると、これも言い切っています。
これはびっくりしたのですが、
「楽天には終身雇用の慣行も、退職金もない」そうです。
どういうことかというと
「楽天の場合、10年から15年ぐらい働いて、すごく活躍して
収入もよかったら居続けるし、そうでなければ別の会社に移るのは
当たり前」なんだそうです。
日本では解雇というと、すぐ「ダンダリン」が飛んできそうですけど?
楽天の場合、「自主早期退職」といいう制度があるそうです。
「事実上の肩たたき」であると彼も認めています。
「ポストには限りがあるからそのポストに満足しなければ
楽天を辞めて他の会社に移る、あるいは起業するのが当然のこと」
そう社長自ら考えているのです。
すごいですね。
これも終身雇用制度という日本的経営を、心から忌み嫌うからなのでしょう。
欧米流というのか、これこそ世界標準なのでしょうか・・・。
どうですか?楽天で働きたくなりましたか・・・?
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