「半沢直樹」銀行と出向 (完)
ついに終わってしまいましたね。
日曜日の楽しみが、これでなくなってしまいましたね。
今週で「あまちゃん」も終わってしまうので、
急性「半沢ロスショック」と「あまロスショック」が日本全国で
蔓延するのでしょう・・・!?
しかし、大和田常務が「土下座するシーン」は圧巻でしたね。
さすが「歌舞伎役者」!
テレビドラマの歴史に残る名シーンでした。
ただサラリーマンとしては、
「横にいる頭取の制止を無視して、絶対にあそこまでできないだろ!」
そういう突っ込みが、これも日本全国であったでしょうね・・。
原作とはかなり違うし・・・。
しかもラストシーンをもう少し考えてほしかったですね。
半沢直樹が、大和田常務との勝負に勝っても、
「セントラル証券」に「出向」とは・・・。
確かに次長から部長への昇格人事だったのですが
でも「証券子会社への出向かよ・・・」
そう思うのでしょうね。
恐縮ですが、私も元証券マン。
銀行における「証券子会社」がどんな位置付かはよく分かるのですね。
「左遷人事かよ・・・。」
そう思った人も多いでしょうね。
「本店営業本部長」か「取締役営業部長」のご栄転で
「ハッピーエンド」にはしたくはなかったのでしょうね。
もうセントラル証券で大活躍する「ロスジェネの逆襲」の続編がありますと
TBSが言っているようなものですね。
わざと余韻を残したのでしょうか・・・。
「ドラマにするとこうなるのか・・・」
いろいろと妙に感動もしましたね。
半沢と妻花との愛情物語、半沢と近藤との友情物語。半沢と大和田との復讐物語。
すべてが「デフォルメ」され、原作とはかなり違っていました・・・。
まあ、ドラマですからね。「視聴率ありき」で脚本家とディレクターが
張り切りすぎたのでしょう・・・。
取締役会の半沢の長台詞でよいことを言っていましたね。
「メガバンクが派閥や自分たちの事しか考えなくなっては潰れたも同然・・・」
あれは、半沢の言葉を借りて池井戸さんが言いたかったことなのでしょうね。
個人的には、中小企業を支える税理士として、
メガバンクの銀行員ももう少し考えていただきたいところです・・・。
最後にこのドラマを見て思ったこと。
金融庁にでも進言して、銀行員が会計事務所にでも「出向」する制度を
お願いしたいですね。
もちろん、出向=左遷 ではなく、若手行員を研修する制度として。
そんな人事制度ができたら、現実的な中小企業の実態がよく分かり
メガバンクも、もう少しまともになるのではないでしょうか・・・。
銀行に「半沢直樹」をもっと増やして欲しい。
国民全体が実感したでしょうから‥。
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