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2013年9月19日 (木)

破綻―「バイオ企業・林原の真実」林原靖著 その2

この本の著者は林原靖氏。
林原健社長の実弟で専務取締役でした。
誰よりも林原を知っている方です。
ただこの本に詳しく書いてある通り、実質的には健社長の
超ワンマン会社だったのでしょう。

「なぜ潰れたんだ・・・本当は林原はこうなるはずだった・・・・」

本当に恨み節ばかりです。
「敗軍の将兵を語る」というような流暢なお話でもないのです。
この本では、銀行名、弁護士名、監査法人名などすべて
実名で出てきます。

今のところ、損害賠償や出版差し止めなどの訴訟は
でていないようですから、
私もすべて実名で解説しようと思います。
(ブログのお約束としては気になりますが・・・)

「ここまでハッキリ書いていいのか・・」

そう思うくらいこの本はスゴイです。

それだけ悔しい思いをこの著者はしたのでしょう。

「銀行は本当はこうなのか・・・。弁護士事務所って実はひどいな・・・
監査法人もそうなのか・・・」

本当にそう思ってしまいます。

「こうしてあのすばらしかった会社、林原は潰れたんだと・・・・」


では、もっともこの著者が憎んでいる銀行名を書きましょう。

「住友信託銀行」

林原はメインバンクは、もともとこの住友信託(現在の三井住友信託銀行)
だったのです。

この銀行につぶされたと靖は書いているようです・・・。

林原が大躍進する前、話を40年前に遡らせますが、
林原健社長が、大塚製薬と組んでマルトースの仕事を進める際に
新工場の建設資金を住友信託銀行(当時)から融資してもらったことから
付き合いが始まります。
当時の社長は山本弘社長。山口大学出身で、
住信中興の祖と言われる方です。
林原社長の夫人との縁まで取り持ってくれて、
社員の退職年金や住宅貸付などもすべてお願いするなど
密接な関係が長く続いてきたようです。

しかも、一番問題になったのは、この住友信託銀行に
「持たされた」京都センチュリーホテル。

バイオ専業の会社がなぜホテル事業までやったのかは、
どうやらこの銀行の「おかげ」だったようです。
しかもホテルの歴代社長は、すべて住友信託から受け入れていました。

半沢直樹流にいえば、「出向受け入れ先」。
もっとはっきり言えば「天下り先」
ただ問題になったのはこのホテルが赤字を垂れ流していたのでね。
そのおかげで借金もふくらんだようです。
でもバブルの時はまだまだ良かったのです。

10年間くらい前からこの蜜月な関係はおかしくなってきます。
ちょうど金融庁が出来た頃からですね。

そのため林原は、10年間で350億円もの借金を返していきます。
しかもその大半が住友信託銀行への返済。
きっと金融庁検査で「オカマの検査官」にでも
住友信託銀行が指摘でもされたのでしょうね

Hannzawa_kurosaki

おかげで林原は資金繰りが苦しくなりだします・・・。

「銀行は雨の日に傘を取り上げ、晴れの日に傘を貸す」

やはり半沢直樹で出てきた「伊勢志摩ホテル」と
まったく同じだと思いませんか・・・。

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