「半沢直樹」銀行と出向
銀行員の方は、このドラマの「出向の場面」を
きっと見ていられないでしょうね。
つまり、このドラマ見た方なら誰でも
出向= 左遷
と感じるでしょうね。
「銀行員は何かヘマをすると、銀行本体から
いられなくなるのか・・・」
「銀行って大変なところなのね・・・。」
そう同情する人もいるでしょうね。
ここは私なりに解説してみましょうか。
私自身、サラリーマン時代に出向経験があり、
上司は銀行から出向してきた方でしたからね。
こんな経験のある税理士は私くらいでしょうから・・・。
詳しくは こちら
バブル入社の年代は景気が良かったので、大量採用でしたね。
これも私自身バブル入社組のリクルーターをやりましたから
よく分かります。
ところが、バブル崩壊で金融庁が誕生し、その金融庁主導で
銀行の合併が繰り返されましたね。
1+1=2ではなく、1.5か1.2くらいにしないと
合併効果がないのですね。
つまり、銀行自体がリストラを繰り返しましたね。
だから、バブル入社組が一番割を食ったのですね。
その当時の銀行員は、(今もそうかもしれませんが)
何かヘマをすると、すぐそれを理由に出向と称するリストラに
あうのですね。
だからこそ、半澤直樹みたいな「バンカー」は
存在しなくなったのですね。
自分の判断で思い切ったことやらずに、常に上司の顔色を伺うのですね。
その上司も常に支店長を見て仕事し、その支店長も
本部や金融庁を絶えず気にする・・・。
支店独自に思い切った与信判断をして融資し、
中小企業を主導的に指導するなんてことはせず、
常に保証協会の保証付き融資・・・。
ドラマにあるように、経営の怪しくなったホテル再建のために
銀行員が再建会議で発言なんかする訳がなくなったのですね。
「加点主義」ではなく「減点主義」の人事評価だからこそです。
みな失敗を恐れるようになってしまったのです・・・。
このあたり、以前「粉飾がなぜ行われるようになったか」で
熱くご説明したつもりです。詳しくは こちら
やはり諸悪の根源は金融庁なのですね。
つまり、「オカマの黒崎」みたいな金融庁の担当官が
存在するようになったから、銀行は骨抜きになり、
「バンカー」がいなくなったのですね・・・。
(ちょっと言い過ぎか・・・でも池井戸潤さんも
そう言っていると思うのです・・・)
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