「雑談力が上がる話し方」(齊藤孝著) その2
「雑談力」などとあらためて考えてみると
不思議な言葉ですね。
私もかつて営業の経験があるので、「雑談」というのは結構大事だと
身を持って感じていました。
ビジネスでは「こんにちは。」と会って、
いきなり商談をする訳ではないのですね。
出会ってからとりとめのない話をしながら、相手の様子を伺う。
そんな会話の中から人間関係を作り、相手の考え方、嗜好を探り、
その上で商売の話をする・・・。
いわば営業の基本なのかもしれませんが、
この本を読んで昔営業マンだった頃を思い出しました。
大学卒業して、すぐに営業に配属。
出会った人となかなか会話がはずまなくて困りました・・・。
そんな環境で鍛えられたのでしょうか。
あの経験は貴重だったと今だからこそ思えます。
以前書いたブログで思い出しましたが、
なかなか思うように営業ができなかった頃、
こんな雑談をしました。
群馬県の高崎支店で営業をやっていた頃、
赤城山のそばのある金融機関で、
「今日の赤城山は素晴らしいですね。」
何気ない私の一言で商売がうまくいきました・・・。こちら
雑談は人から教わるのではなく、身を持って体験するのですね。
でもそんな経験の乏しい人がこういう本を買うのでしょう。
ビートたけしがなぜ雑談がうまいかを披露しています。
彼は天才的な話術を持っていますが、
「拝借したネタの伝言」が上手なのだそうです。
「いやいや、こないだ聞いた話なんだけどさ~」
「これ、○○が言ってたんだよ~」
こういうフレーズを多用しているのです。
これすべて「ネタ」として頭の中に整理されているのですね。
だから話が盛り上がり、常に面白いのですね。
TOKIOの国分太一が雑談の達人だとも紹介しています。
なぜ彼は達人なのかは「昨日会ったかのように話す」技術を
持っているからだそうです。
つまり記憶力なのですね。
「前にこういっていましたよね。」
「以前おっしゃっていた○○の話ですけど・・・」
こう話を相手に振ってくるのだそうです。
この達人二人の技術は、ぜひ参考にすべき点ですね・・・。
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