「雑談力が上がる話し方」(齊藤孝著) その1
池上彰さんの「伝える力」から始まって、
阿川佐和子さんの「聞く力」などベストセラーの「力シリーズ」が
実に流行っていますね。
齊藤孝さんはテレビでも有名ですね。
よくコメンテーターとして出演されているので、
そんな方が書いた本だからこそ売れて当然でしょう。
でも宣伝もすごいですね。
山手線に乗ったら、すべての「つり革広告」がコレでした・・・。
何だか、最近のベストセラーは出版社によって
作り上げられているのではないかまでと疑ってしまいますね。
しかし、こういうベストセラーの「力シリーズ」を
常に取り上げているのは、話題を追っかけているのでなく、
現代人として必要不可欠のものだからなのですね。
簡単にいえば、「コミュニケーション能力」。
特にインターネット世代など若い人にとっては
これは避けて通れないところなのでしょう。
最近の若い人と話しても感じますよね。
「君は何かスポーツやっているの?」 ― 「別にしていません」
「お酒は飲めるクチかい?」 ― 「普通です」
「仕事には慣れたかい?」 ― 「まあまあです」
この本に書いてあった会話ですが、実に良く聞きそうな会話です。
正直自分の息子(20代)との会話にも、
これに近いものもあります!?
若い世代は、
「特に会話をしなくなっているのではないか?」
「主に携帯メールでの会話のみになっているのではないか?」
「オジサン」としては、そう思ってしまうのですね。
齊藤孝さんは明治大学の教授です。
授業で、「学生たちを2列に並ばせて、
30秒間目の前にいる相手と雑談させる」
ことをやっているそうです。
もはや大学生でもそういう訓練しないとダメな時代に
なってしまったのですね。
ベストセラーになっている理由もこれでよく分かりました。
池上彰さんの「伝える力」もそうだったのですが、
受験生や就活生が皆こぞって購入するからなのです。
そんな時代になってしまったのだと再認識したうえで
少しご紹介しましょう。
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