ISA(アイサ)は日本経済への愛さ・・・!?
特定の証券会社の事をいつまでも語っている訳には
いかないのですね。
実は証券税制で大きな改正が今年は待っているからなのですね。
証券界を揺るがす大事件!ですから。
現在、上場株式などの値上がり益に対して課税される税率は
10%(所得税7%・住民税3%)という軽減税率が適用されているのですが、
この税率は平成25年12月31日までで打ち切りとなりました。
来年からは、20%についに戻ります。
さらに復興特別所得税がかかりますから、厳密に言うと
20.315%(所得税15.315%・住民税5%)
これは大変ですね。
いままでも税制改正論議のなかで、この軽減税率となっている証券税制を
元に戻そうということが必ずあったのですが、
「そんなことをしたら株式市場が暴落する・・」
と証券界やそれこそ財界まで含めて大反対していたのですね。
それはそうでしょう。
25年で売却するのと26年で売却するのでは税率が倍も違う。
そうなれば今年中に皆株を売ってしまいますから・・・。
ところが今年でついに打ち切られることになりました。
その見返りとして来年導入されるのが、
「ISA」
アイサと読みます。
ご存知ですか?今年のキーワードですね。
日本語でいえば「少額投資非課税制度」
年100万円までの投資が5年間、計500万まで非課税になります。
簡単にいえば
「非課税にしてあげるからもっと株を買ってください」
という税制ですね。
昨日の日経の朝刊にも掲載されていましたね。
読みながらよくよく考えてみました。
記事によると、ISAの本家である英国で国民の4割が
ISA口座を持っているそうです。
そのうち8割は投資信託など安定的に運用。
英国はインフレ体質の国。預金金利はインフレ率を下回っているから
当然ながら証券投資に向かわざるを得ない・・・。
これに対して、日本はデフレ。
しかも家計資産の55%をも占める現預金でも
デフレのおかげで実質金利はプラス。
でも安倍さんのアベノミクスがうまくいって、
本当にインフレになってきたら、資産を守れなくなる・・・。
だからこそISAで投資を・・・。
何となくこれが政府のシナリオなのですね。
さてシナリオ通りに行くのでしょうか。
ということで、政府の台本はコレです。
「株式に投資することは日本経済に投資することです。
ISAは日本経済への愛さ・・・。」
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