« 看板のない居酒屋(岡むら浪漫代表 岡村佳明著) その3 | トップページ | 皇居ラン・ラン・ラン! »

2013年4月12日 (金)

看板のない居酒屋(岡むら浪漫代表 岡村佳明著) その4

カッコよさを追求した結果、「イケメン居酒屋」と呼ばれるようになった
いうのは確かに面白いですね。

岡むらには、スタッフの着るユニフォームがないのだそうです。
ユニフォームではなく、「マイフォーム」。
つまり、いかにカッコよく見せるか、各人が考えた結果、
自分のオリジナルのユニフォームをまとうようになったのです。

そうすればお客さんも喜んでくれますし、
名前を知らなくても、
「キャップの似合う子」、「赤が好きな子」という感じで
覚えてもらえますからね。
モデル並みの容姿の男には、モデル会社や雑誌社からも
モデルのオファーが来るくらいなんだそうです。

ここで重要なのは、最初からイケメンを雇ったのではなく、
岡村氏が、イケメンに仕立て上げていくのです。

彼の言葉で言わせたら、
「自然とカッコよくなるし、内面からイケメンになる。」
つまり、スタッフ全員に「お店というステージに立つ舞台俳優」だ
という意識を持たせることが大事なのだそうです。


お客さん側からも、イケメンを見て楽しむというだけでなく、
経営側として、このメリットは大きいでしょうね。
つまり、飲食店経営で何が大変かというと、
リクルート(採用)だからです。
東京ではなかなか飲食店で働く若者は少ないのです。
昔はアルバイトの定番の飲食店だったのですが、
どうも拘束時間が長いので嫌われるようです。

でも岡むらには現在100名を超えるスタッフがいるそうですが
すべて募集したのではなくて「集まってきた」のだそうです。
これはすごいと思いませんか。


つまり、「こんな店で働きたい」と誰もが思って応募してくるのです。
でもここが大事なところなのでしょうけど、
ここが岡村氏のすごさですね。
従業員教育が確かにすばらしい。

もう皆が皆「本気スイッチ」が入っているのだから、
仕事を覚えるのも速いそうです。

そういうやる気のある若者に「ありがとうの心」を教えるのです。
その教え方も実にうまい。

この方は本当に読書家だと感じます。
読書で学んだいろいろな教えを素直に聞き実践している。
ほとんどが「ウケウリ」なのかもしれないけれど、
自分で咀嚼し、従業員に正確に伝えている・・・。
こういう経営者のもとで働いたらスタッフは育つのでしょうね。


なんだか岡むらで働きたくもなってきましたか・・・。

« 看板のない居酒屋(岡むら浪漫代表 岡村佳明著) その3 | トップページ | 皇居ラン・ラン・ラン! »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 看板のない居酒屋(岡むら浪漫代表 岡村佳明著) その4:

« 看板のない居酒屋(岡むら浪漫代表 岡村佳明著) その3 | トップページ | 皇居ラン・ラン・ラン! »