「社長は少しバカがいい」エステー鈴木喬会長 その7
このシリーズしつこく続けて理由は、
「中小企業の目標となる会社」だと、本当に思うからなのですね。
ユニクロや京セラをいくら取り上げても、
もうすでに大企業ですからね。
正直、お話が大きすぎてピンとこないのでしょう。
わずか売上500億の上場会社ですが(失礼!)、鈴木氏のいう
「グローバル・ニッチ・ナンバーワン」
をエステーは創業以来目指してきたのです。
消臭剤・防虫剤というニッチなマーケットで
世界ナンバーワンになったことで、飛躍的な発展を遂げました。
これこそが、中小企業が目指すところではないでしょうか。
そのためには、社長という「纏持ち」が絶対的必要なのです。
強烈なリーダーシップで全社をまとめていく・・・。
東北大震災の直後に、エステーが「エアカウンター」(線量計)を
専門分野でもないのに開発し販売したお話や、
被災地でミュージカルを行ったお話は感動しましたが、
このリーダーシップのたまものなのでしょうね。
会社をまとめるには、こんな言い方をしていました。
「社長からパートまで脳を同期化する」
社長の思いを全社員が共通認識として理解する・・・
これはすごいですね。
「言われてから社員が動くのではなくて、勝手に身体が動く。
それが社長の思いと一致したときに、会社はまるで生き物のように
動き出す。それが組織力だ。」
なるほどと思いませんか。
そのために重要なのは
「社員はむやみに増やさないこと」
つまり、「筋肉質な会社を目指すこと」
これも中小企業のお手本でしょうね。
逆にいえば、人手が足らないのが中小企業なのです。
大企業に対して、人海戦術で勝てる訳ない・・・。
どうやって大企業に勝てるか、その方策を教えてくれているのですね。
本当に素晴らしい経営者だと思います。
では最後に、この方の経営哲学を、ご紹介して終わりましょう。
「変わらなければ生き残れない」
これも素晴らしい言葉です。
部屋中にシャルダンでも香らせてから、
じっくり考えてみてください・・・。
(シャルダン・シリーズ おしまい)
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