「社長は少しバカがいい」エステー鈴木喬会長 その6
「経営には常に博打(バクチ)の要素がある」
社長に必要なのは「博才」(ばくさい)だそうです。
「運・感・度胸」というくらいですから、まさに博打ですね。
これは知らなかったことですが、日用雑貨の新商品開発は
まさにリスクと隣り合わせの博打なのだそうです。
というのは、一つの新商品を最低100万個作らないと、
全国の小売店に並べてもらえないからです。
当れば確かにデカイけど、かなりのリスクですね。
その「最悪の事態を想定して判断する」のが、
社長の重要な役目だというのです。
ただここで大変重要なことが書いてありました。
「命がけの博打はしない」
これが大切です。
「この新商品に命をかけます」ということは、
絶対やってはいけない。
確かに「消臭ポット」の時はそれくらいの心境だったそうですが、
命がけになると冷静な判断ができなくなって、
たいていは「大負け」してしまうそうです。
これは何となく想像つきますね。
社長が常に冷静な判断ができるためには、どうしたらよいか。
次の三点は中小企業の社長さんに、
ぜひ学んでいただきたいところです。
その1 「バランスシート重視型の経営」
健全な財務基盤を築き上げることです。
そのためには「借金をしない」
借金をしてまで「博打」をしてはいけないということですね。
中小企業の社長さんには大変耳の痛いお話ですが・・・。
その2 「在庫を最小限に抑える」
「在庫というのはたいていがインチキだ」
これも中小企業の実態が分かっている方の発言ですね。
資産はできるだけ圧縮することが基本だそうです。
その3 「キャッシュ・イズ・キング」
赤字で会社はつぶれない。
キャッシュが尽きた時がつぶれるとき。
これは素晴らしい。
こういう健全な会社にしているからこそ、
冷静に「博打」ができるのです・・・。
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