お金という人生の呪縛について(マネックス証券松本大社長著) その1
マネックス証券社長の松本大(まつもとおおき)氏の本。
最近株式相場が上がっていますので、この証券界の若きリーダーが
今の相場をどう考え、これからどうしようかが気になって
思わず買ってしまった本です。
ただこういう類の本は気を付けなければならないのですね。
たいていは、会社のリクルートのための本であったり、
会社の商品宣伝であったりします。この会社でいえば、
ずばり「今が買い時ですよ」という本のような。
特に「幻冬社」は実に宣伝がうまいから、飛びつきやすいのですね。
買ってみて、そういう色が強いかなとは感じましたが
宣伝色が強い所を読み飛ばせばいいだけの事です。
松本氏は1963年生まれ。私の3つ下です。
日本の最高学府、東京大学法学部を1987年に出て、
ソロモンブラザースに入社します。
ここまでで、もう突っ込み満載。
この本にも書いてあったのですが、当時東大出て外資系証券会社に
進む人は少なかったそうです。
そうでしょうね。
私もその1987年当時に野村証券本店のディーリングルームで
トレーダーをやっていましたからよく分かります。
日本のマーケット市場は、当時ガリーバーといわれた野村が
握っていたといっても過言ではなかったでしょう。
その時代背景としては
1984年に日経平均が初めて1万円を突破し、
1985年のプラザ合意で円高が進みます・・・。
ここで1987年10月にあの「ブラックマンデー」という
大暴落があった。
このあと相場は反騰してあの史上空前のバブルに突入していく・・・。
この1987年にあえて外資系の証券会社を選んだ松本氏は
その後ゴールドマンサックスに移り、その本拠地ニューヨークで
大成功をしました。
「デリバティブ」という当時最新のトレーディング手法を駆使し
世界トップの成績を上げ、なんと30歳ながら最年少ゼネラルパートナーに。
その後年俸10億と言われた報酬を蹴って、35歳でマネックス証券創業。
このあたりは割と有名な彼の立志伝。ご存知ですね。
でも書きながら、私だって、
野村証券のトレーダーという年俸×××万円?を蹴って、37歳で独立開業。
私が証券界に残っていたら彼とはライバルだったかもしれませんね・・・??
(絶対ないか・・・)
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