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2013年2月 8日 (金)

個を動かす 新浪剛史ローソン作り直しの10年 その3

ローソンを取り上げだしたら、新聞報道の通り
「ローソンの賃上げ発表」、「ローソンの年初来高値更新!」
ドンぴしゃのタイミングでしたね・・・・。


ところで、昨日申し上げた「絶対的なカリスマ経営者」は
日本に多いですね。
セブンイレブンの鈴木会長だけではなく、ソフトバンクの孫社長、
ユニクロの社長などなど・・・。
そういえばローソンのかつての親会社であったダイエーの中内社長も
そうでした。
強烈な経営者によって企業をけん引する「中央集権」的経営。


これに対して、この本は「個を生かす」つまり、
「分権経営」にスポットを当てています。
新浪社長は、セブンの「中央集権」に対抗してか
徹底して、この「分権経営」を推し進めるのですね。
セブンのように、コンビニ本部がすべてを指示、命令するのではなく、
具体的には、支社制、支店制、さらにはSV制と
「現場により任せる」経営手法を取ってきたのです。

ここは重要なことろです。
現場に任せるお話はあとで詳しくご説明しますが、
なぜそうしてきたかを考えながら読むと、非常に面白いところなのです。

セブンやユニクロなどカリスマ経営者は、特に景気の良い時など
強烈なパワーを生みます。
でもダイエーの中内氏のように、経営者としての判断能力が衰えたり
間違ってしまったらどうなるのか・・・。
まさにそんなリスクもあるということなのですね。
まさにローソンの社員はそんな「老経営者」に翻弄された
いわば「被害者」だからなのですね。


ローソンが上場することが決定されたのは1997年。
当時傾きだしたダイエーがその持ち株を放出することによって、
ダイエーを救済しようとしていました。
中内社長が一身苦労して築き上げた「ダイエー王国」が
もうその当時、実は崩壊しつつあったのですね。

上場直前、「見せかけの出店」を加速します。
株価をいかに引き上げるか必死だったのでしょう。
「ダイエーの余剰人員の受け皿」だったとも書いてありましたから。
しかし、意図とは逆に、2000年上場しても株価は大暴落です。
なぜ暴落したかは読んでいただきたいところですが、
これでダイエー王国は完全に崩壊します。

その当時は、結局ローソンの店長も元ダイエーの事務員だった・・・
ということも多かったのでしょう。
失礼ながら、この「負け犬根性」をもった店長の教育に
新浪社長は苦労します。
それで結果取った経営政策が「分権経営」。
中内社長のような「中央集権」の経営手法なんかしたって
絶対言うこと聞く訳ないですから。


ところで、ローソンの副社長は玉塚元一氏。
この方ご存知ですか?
ユニクロの元社長。あのカリスマ柳井社長から首を切られた方です。こちら
慶応大学の後輩でラグビー部。

二人でタッグを組んで「カリスマ経営者」による「中央集権経営」と
戦っているのです。
こんなこと気づく人は少ないでしょう。
ここは妙に面白い所なのです・・・。

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