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2013年2月 7日 (木)

個を動かす 新浪剛史ローソン作り直しの10年 その2

3年ほど前に取り上げた「砂漠で梨を作る」という題名の意味を
お分かりになりますか?

コンビニ業界というのは、「セブンイレブン」という「最強王国」
がありますね。
現在のセブンイレブンの鈴木会長が1970年代に米国から
コンビニという新しい業態を「輸入」し、
日本独自のコンビニを作り上げてきたからこそ、
圧倒的なシェアなのですね。

新規参入する会社にとっては、セブンイレブンという「王国」と、
まさに「砂漠」の中で、つまり圧倒的に不利な状況下で
戦わなくてはならなかったのですね。
しかも、それまでのローソンの経営陣はコンビニのノウハウが
ないからこそこの「王国のまね」をしてきたのですね。


就任当初、新浪社長は
「セブンにできてなぜウチにできないんだ!」
とよく部下にハッパをかけていたそうです。
小売業が初めての「新米社長」としては仕方がなかったのでしょうね。

でもこれはまさに、「砂漠で水を撒く」ようなお話だったのです。
当然ですが、常勝軍団のテリトリーで勝てる訳ない。
社員もそんな負け犬根性がしみ込んでいたのでしょうね。

ですので、題名にあるように
セブンイレブンの真似をやめ、新たな市場開拓として
「梨を作ろう」としたのです。
どうやってやるかというと、三年まえに流行ったドラッガーの言葉、
「イノベーション」です。


でもこの本を読んで感動しました。
さすが新浪社長です。
いつのまにか、この砂漠の中で、
「新しい土壌を開拓し、品種改良を重ね新しい種をまいて」
きたと思うのです。

この本を読んでうれしくなってしまいました。
どうしてそうなのか、もう少し解説してみましょう。


コンビニという業界は申し上げた通り、セブンイレブンの鈴木会長が
作り上げたものです。
ですから、当然セブンイレブンの中では「カリスマ」のはずですね。
言い方悪いですが、セブンイレブン王国の中にあっては
「絶対服従の王様」だと思うのです。

事実この本の中で紹介されていましたが、
毎週火曜日に本部で全国のOFC(店舗経営相談員)の1500人全員が
集まって、必ずこの鈴木会長の講和を聞かされていたというのです。


この「鈴木イズム」の徹底こそが、セブンイレブンの「徹底力」なんだそうです。
セブンイレブンが本部主導で動いているのも想像つきますね。
セブンイレブンの前を通ると思いますよね。
「おにぎりフェアー」とか「肉まんフェアー」の看板。
号令一下で、日本全国のセブンイレブンが徹底して同じ戦略を
取っているのです。逆にそれしかできないのです。


それを新浪社長は「個を動かすことで」、
セブンに漫然と立ち向かっていたのです・・・。

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