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2012年12月21日 (金)

行列ができる380円の餃子定食 「ふくみみ餃子館」 その9

最後に厳しい指摘を。
残念ながら、新店舗に移転してから行列が
なくなってしまいました。
席数が増えたから仕方がないのでしょうか。

でも、ある意味「行列とはレシピの一つ」なのですね。
「行列ができるくらいだから美味しいはずだ・・・」
そう思って皆並ぶのですから。


ここで中野のラーメンの名店「青葉」を思い出します。
かつてはここも行列が絶えないお店でした。
50メートルも並んでいたことも・・・。
ところがずいぶん前に、店舗を拡張して倍の広さにしましたね。
そのとたんに行列もほぼなくなってしまいました。
それだけでなく、店舗展開をめざし10数店舗に。

残念ながら、昔の青葉を知っているラーメン通に言わせたら
「美味しくなくなった」とよく聞きます。
それはなぜでしょうか?

青葉がなぜ美味しかったかというと、創業者が
動物系と魚介系のスープを出来上がり直前に合わせる
「Wスープ」を考案して、それが絶妙の味だったからなのですね。
多店舗展開に際に、その「名人芸」を
あきらめてしまったのですね。
そんな手間のかかる名人芸は、誰もができないからなのです。

でも青葉のHPを見るといまだに、その創業者の心意気を感じます。
こちら
最初は4.5坪の小さなお店だったのです。
あのふくみみ餃子館より小さかったのでしょう。

でも最初は「屋台を目指した」というのです。

「カウンターのみの小さなお店、メニューはシンプル、
そして、お客さんすべてに、職人の顔が見え、仕事が見える。
そんな店づくりがしたかったのです。」


いい言葉ですね。
前のふくみみ餃子館はそんな感じでした。
小さな店ですが、職人の顔が見え、仕事が見えました。
でも移転したことにより、広くキレイになったものの、
職人の顔も、仕事も見えなくなってしまったのです。
残ったのは、無機質な自動販売機だけ・・・。


ここで「新川理論」を持ち出すまでもなく、
もう熱心なブログファンならお分かりですね。
どうしたらもっと美味しい店になるか。


あまり批判的なことは書きません。
地元のファンとしてこれからも応援したいと思います。
ガンバレ!未来の繁盛店!!

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