トッカン(特別国税徴収官)が面白い! その5
第6話、7話あたりは完全に「バラエティ・ドラマ」みたいだったので
スルーしていました。
どうして国税庁が監修していないのか分かりましたね。
徴収官と税理士がグルになって悪いことしていたから・・・。
まあ、このあたりは「マンガ」ということで勘弁しておきましょう。
今回は非常に参考になるお話でした。
ただ、かなり「玄人受け」することなので一般の方に
どれだけ理解していただけたか。
でも「税金って変だよね。」「少しおかしいじゃん!」と
思っていただけたでしょうか。
内容は「相続税の連帯納付」のお話でしたが、
まず普通の人は知らないお話でしょうね。
相続税という特殊な税金でもあるし、多額の納税がない限り
出てこないお話でしょう。
ご覧にならなかった方のために簡単に解説すると、相続財産は
4億円。土地建物1億円と現金が3億円。
相続人は4人。未亡人(奥様)と3人姉妹。
長女、次女とも嫁いで家を出てる。しかも三女が養子でありながら、
父親とケンカしたという設定。
いかにも揉めそうな背景ですね。
当然揉めにもめて弁護士が仲裁した結果、
奧さんに家と土地だけ、三姉妹には一億ずつの相続。
「なんだ!この分割は!」
ともうここだけで突っ込みたくなりましたが、
「連帯納付義務」を説明するにはちょうどよいですか・・。
ここで税金は奥さんはゼロ(多分)で三姉妹には2300万ずつ。
しかし、長女と次女だけが滞納!
ここで「連帯納付義務」が登場!
鬼より怖いトッカンがちゃんと税金払っている三女の預金や、
それこそ家まで差し押さえ「S」しようとするのですね。
「税務署ってそんなひどいことするのか!」
と日テレの苦情電話!?殺到でしょうね。
でもまさにそれが法律なのですね。
これこそが「連帯納付義務」なのです。
しかしそもそも遺産分割の際にもう少し考えておけばとか、
こうならないように手立てをうっておけばとか、
現場の税理士としては思うのですね・・・。
写真でおわかりのとおり、怪しげな弁護士「失礼!」が出てきて
税金のことを考慮しないとこういうことになるのですね。
まあ、普通はこういうことはまずならないです・・・。
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