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2012年9月 4日 (火)

聞く力(阿川佐和子著) その1

ご存知ベストセラーのご紹介。

Kiku


実はずいぶん前に買っていた本です。
池上彰さんの「伝える力」を連想して買ってしまう人も多いでしょうね。
阿川佐和子さんはテレビでも有名ですからね。
「聞くことの極意を学びたい!」そう思うからでしょう。

最初に「森で働く名人に高校生がインタービューする」という
お話から始まります。
「聞き書き甲子園」というのだそうですが、そんなの初めて聞きました。
それのアドバイザーを著者はやっているらしいのです。

木こりなど森の名人に対して「どうやって聞いたらよいのか」を
「聞く名人」が高校生にアドバイスするのですね。

「そうかそうか!聞くテクニックは何だろう?」

そう読み進めるのですけど、最初からそのテクニックは
まったく披露されません。

「何だこの本は!」実はそう思ったとたん、
読みかけにしてしまっていたのですね。

でも、あることをきっかけに「聞くことはビジネスでいかに大事か」
教わったので、あらためて読み直してみました。
(このお話はそのうち・・)

売れている理由がよく分かりました。
これはある意味「対談集」ですね。

「北野武」や「笑福亭鶴瓶」、「柳家小さん」、「黒柳徹子」など
そうそうたる顔ぶれの対談がたくさん面白おかしく出ているのですね。

でもどの方も「しゃべりのプロ」です。
しかも「鶴瓶の家族に乾杯」や「徹子の部屋」など
独自の人気インタビュー番組も持っているぐらいの方ですね。

当然「相手はどんなことを聞いてくるか?」
「どう答えたら面白いか?」
瞬時に考えている人なのですね。
まさに「芸人」ですから・・・


黒柳徹子さんに
「子供の頃何になりたかったのですか?」
という質問に対して
「私ね。スパイになりたかったの・・・・」

実に面白い答えですね。聞く側も驚くお話です。
普通なら「ピアノの先生に・・」とかでしょうけど
これではつまらないと思っているからでしょう。

「国際スパイになって世界中を飛び回りたかったの・・・」

「でもね。結局『おしゃべり』はスパイになれないって言われたの!」

これも実に面白い答えです。
最初から「オチ」まで考えたトークです。

これではインタビュアーのテクニックを
披露している訳ではないのですね。
つまり、阿川さんの聞く力が素晴らしかったのではないのです。

黒柳さんの「聞き手の力を読み取る力」と
単なる「ネタ」だからですね・・・。

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