碁会所経営学(つづき)
また昨日つい筆を滑らせてしまいましたね。
「碁会所のビジネスモデルはもう成り立たない」
こうハッキリ言ってしまいました。
ではなぜ碁会所がダメなのか、「経営学的に」もう少し突っ込みましょうか。
新宿駅徒歩2分。仮に家賃が40万円(坪2万円で20坪)
碁盤が20面の碁会所の経営とします。
ちょうど今月閉店する某碁会所をイメージしています。
ここですぐ引き合いに出すのが、「サイゼリヤ理論」!
もう私の熱心なブログファン?の方ならお分かりですね。
「家賃は粗利の2割に抑える!」
これが飲食店をチェーン展開するには鉄則でしたね。
新宿駅徒歩2分なら飲食店が可能な立地です。
事実回りは飲食店ばかりですね。
では徒歩2分の好立地で飲食店を経営したとすると
いくら売上が必要でしょう?
もうすぐわかりますね。
40万円が粗利の2割に該当するとすると粗利は200万!
原価率を4割とすると売り上げは500万必要なのでしたね。
そうすると日商は20万くらいは必要とすぐ分かります。
でも実際は普通の飲食店なら、この数字はキツイはずです。
実際は大資本の飲食店のチェーンが競いあっている激戦区ですね・・・。
ではこれを参考にここで「碁会所」を開いたら・・・?
碁会所は物を売る訳でないので、「売上=粗利」です。
「サイゼリヤ理論」からいうと、売上は月200万必要となります。
でも一人1000円しか席料が取れない碁会所ではとても無理でしょう。
碁盤が20面ですから、マックス40人。仮に土日は満席になっても
それ以外の平日の稼働率は極端に落ちます。
平日の稼働率が25%、つまり10人くらいの来場者とすると、
月間40人×10日(土日)+10人×20日(平日)=600人
1000円×600人で月商60万になりますが、200万はとても無理でしょうね。
おまけに人件費や水道光熱費、経費を考えたら、とても採算は合わないでしょうね。
席料を2000円くらいにしないとやっていけませんが
相場的に高すぎて客は来なくなるでしょうね・・・。
真面目に考えると、永年の囲碁ファンとしてはちょっと寂しいお話でした・・・。
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とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
投稿: 履歴書 | 2012年9月15日 (土) 09時50分