ロスジェネの逆襲 その3
昨日また「50代はリストラ世代」と、ついいつものように
筆を滑らせてしまいましたが、事実そうなのですね。
盆休みに同窓会がありましたが、もう「リストラとか出向」のお話ばかり・・・。
この本には、この艶めかしい「出向」のお話がたくさん出てきます。
銀行が子会社の証券会社を作って、その証券子会社が、ビジネス上で
なんとその親会社と争うお話ですから。
「現実にはそんなことないだろう!」
と突っ込みどころ満載なのですが、実際の出向者の心理を
巧みに描いていますね。
私の年代で、通常「出向」とは転籍予定の、いわゆる「片道切符」が
多いのですね。
でもたまたまの経験ですが、私も以前20代で出向の経験がありました。
いずれ親会社に戻ることが約束されている「出向者」と
それがない「片道切符出向者」、さらにその会社生え抜きの「プロパー社員」と
間の軋轢が非常にあるのです。
これも実際私が体験したからよく分かるのですね。
いろいろご紹介したいところはたくさんありますが、とにかく読んでみてください。
「親会社なんか絶対見返してやる!」
忘れがちな、そんなサラリーマン根性に感動するでしょう。
さらに、これだけはご紹介したい、主人公の実によいカッコイイ言葉。
「なぜ団塊の世代がダメなのか。なぜバブル世代がダメなのか。」
これを実に見事に述べています。
「仕事は客のためにするもんだ。ひいては世の中のためにする。
その大原則を忘れたとき、人は自分のために仕事をするようになる。」
「なるほど!」と思いましたね。
バブルのとき皆「自分のために」だけ仕事していたのですね・・・。
では最後に、「ロスジェネ」が1994年から2004年に就職した世代を
いうのなら、実は私もそれに該当するのですね。
私は1992年に脱サラし、学校に入り直した後、思いがけず「就職氷河期」を
体験したからです。
不滅の「50連敗の記録」!を打ち立てたのもこの頃でした。
1994年にやっと就職した私は、その意味で「ロスジェネ世代」、
まさに「さまよえる世代」なのです。
脱サラした後、本当にさまよっていたのも事実ですから・・・。
ロスジェネ世代の皆様。日本経済を復活させるのは、
この世代がもっと頑張らなければダメなのです。
くたびれかけている「リストラ世代」と、バブルの勢いでたまたま入社しただけの
「バブル世代」に負けるはずがないではないですか!
ロスジェネ代表の私も頑張りますよ!
(がんばれ!ロスジェネシリーズ おしまい)
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